2013年(平成25年) 6月7日(金)付紙面より
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神奈川県横浜市立浦島小学校(佐野美春校長)の5年生たちが4日から6日まで2泊3日の日程で、三川町に修学旅行に訪れた。5日は田植え体験などを通じて農業に親しんだ。
地元農家たちが20年ほど前、庄内の稲作をPRしようと同校を訪問したのをきっかけに、当初は希望した児童だけが来町。15年ほど前からは学校行事の一環として行われており、今回は5年生52人と引率教諭ら7人が訪れた。
快晴となった5日午前は、同町東沼の農事組合法人「稲・華紋(いなかもん)」(大滝勝弥代表理事)の水田約10アールで手植えを体験。児童たちは慣れない泥の感触に「うわー!」と歓声を上げながら、でわのもちの苗を丁寧に植えた。中には、全身を泥まみれにしながら田植えを楽しむ児童もおり、笑い声が広がっていた。
鈴木大翔(ひろと)君(11)は「泥に足を取られて大変だったけど楽しかった。またやってみたい」と笑顔で話していた。
初日の4日は同町の3小学校を訪問し交流を深めた。5日午後は町内のカントリーエレベーターやキノコ栽培施設などを見学、6日は羽黒山観光を楽しんで帰途に就いた。今回植えた苗は秋に収穫され、同校の収穫感謝祭で餅つきに使われるという。
2013年(平成25年) 6月7日(金)付紙面より
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酒田市の浜中小学校(小野諭校長)の4年生20人らが6日、同校近くの浜中海岸で砂浜に漂着したごみの量や種類を調査した。柔らかな日が差す中、児童たちは額に汗しながらごみを拾い集めた。
酒田海上保安部(鈴木浩久部長)が海洋環境思想の普及などを目的に2001年から毎年、同校に呼び掛けて実施。同校はこの活動や、海開き前に全校児童が参加して行っている海岸清掃などで06年、第二管区海上保安本部から「海上保安協力校」の指定を受けた。酒田海保によると、昨年の同調査では、計46キロのごみを回収したという。
この日は4年生と教職員のほか、酒田海保、県庄内総合支庁環境課、同市環境衛生課の職員ら計38人が参加。波打ち際に縦横とも10メートルの4区画を設け、児童を含め参加者が4つの班に分かれ、それぞれ1区画ずつ分担。20分ほどかけてごみを拾い集めた後、種類や量、“排出国”などのデータをカードに記入した。
参加児童の一人、佐藤力飛君(9)は「ごみの中にハングルで書かれたペットボトルがあり、びっくりした。ここまで流れてきたんだなあと思った」と話していた。調査結果は酒田海保がまとめ、今秋までに「漂着ごみマップ」を作成、海洋環境保全に向けた啓発活動に役立てる。