2013年(平成25年) 6月8日(土)付紙面より
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鶴岡市在住のトロンボーン奏者・富樫真人さん(37)による演奏会が6日、同市の和光幼稚園(佐々木吉吉彦園長、園児65人)で開かれ、園児たちがトロンボーンに触れたり、元気に歌ったりして楽しんだ。
園児たちの情操教育を狙いに、今回初めて企画された。富樫さんは鶴岡南高、武蔵野音楽大卒。現在は東北地方を中心に演奏会に出演しているほか、市内の中学・高校吹奏楽部を指導するなど活躍している。
演奏会には全園児と保護者ら約70人が参加。園児たちがトロンボーンの演奏を体験したり、富樫さんの演奏に合わせて「大きな古時計」や「森のくまさん」を元気いっぱいに歌った。
演奏体験では、富樫さんがトロンボーンに息を吹き込みながら、代表園児2人がスライド管を動かした。園児たちは恐る恐る管を動かしていたが、音が出ると満面の笑みを浮かべていた。鈴木樹璃ちゃん(5)は「トロンボーンに触る時はドキドキしたけど、音が出て楽しかった。また触ってみたい」と話していた。
2013年(平成25年) 6月8日(土)付紙面より
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酒田市の県立酒田光陵高校(中山英行校長、生徒1246人)の生徒有志が、「聳(そび)える鳥海山の下(もと)…」で始まる快活で勇ましい応援歌を創作、6日に体育館で行われた県高校総体の壮行式で全校生徒が高らかに歌い上げ、開校2年目の同校に新たな伝統が生まれた。
酒田商業、酒田工業、酒田北、酒田中央の同市内4校が統合し昨年4月に誕生した光陵高にはこれまで、応援歌がなかった。
そこで、「自分たちで応援歌をつくろう」と団長の富樫柊(しゅう)君(17)ら応援委員会の生徒が中心になり、応援歌のキーワードを全校生徒から募集。それらを「光陵魂胸に秘め 勝利を掴(つか)む華となれ」「闘志溢(あふ)れる我(わ)が友よ 闘(たたか)い続けるその絆」などの歌詞にまとめて口ずさみ、音楽科の教員らが譜面に落として完成させた。壮行式までに間に合わせようと全校で練習。その成果をこの日、初めて披露した。
壮行式では、商業技術、メカニカル技術を含む19部の県大会出場選手約250人がステージに整列した。巨大な校旗を先頭に応援団が入場。音楽部吹奏楽班の演奏に合わせ、全員が元気いっぱいに応援歌を斉唱し、富樫団長がエールを送った。今後は、各競技会場や酒田東高校との野球定期戦などで歌っていくという。
中山校長は「生徒自らがつくり上げた応援歌。本校の歴史に新たな一歩を刻んだ。よく頑張ってくれた」と評価。富樫団長は「光陵は4校が一緒になった高校。三番の歌詞にある『四つの想(おも)い今ここに 一つに輝く光(こう)となれ』にその気持ちを込めた。新しい伝統を自分たちでつくれてうれしい」と話している。