2013年(平成25年) 8月3日(土)付紙面より
ツイート
酒田市の松山中学校(松本克則校長)と姉妹校の盟約を結ぶ米国・マサチューセッツ州オーリンズのライトハウスチャータースクールの一行が、同市を訪れている。31日午後は市役所を表敬訪問し、丸山至副市長らと懇談した。
両校の交流は1995年、当時、松山中でALT(外国語指導助手)を務めていたギャビン・ホワイトローさんが仲介役となりスタート。1年置きに派遣と受け入れを繰り返す相互訪問を展開、両校の生徒はそれぞれ約1週間にわたりホームステイしながら、互いの地域の文化を体験するなど交流を深めている。99年に姉妹校の盟約を締結した。
訪れたのは、同チャータースクールのカレン・スティローン教諭と夫のレイモンド・スティローンさん、13―14歳の生徒9人(男子2人、女子7人)の合わせて11人で、30日に酒田入りした。
31日は、同チャータースクールの一行と、ホームステイを受け入れている松山中生徒らが市役所を訪問、丸山副市長、石川翼久教育長が応対した。丸山副市長が「ようこそ酒田へ。今週末には酒田港まつりがあります。酒田を満喫してください」と英語で歓迎。これを受け、カレン教諭が「交流がスタートして間もなく20年。大変重要な文化交流の機会になっている。大切なものとして今後も続けていきたい」と述べた。
石川教育長は「気に入った食べ物は?」と質問、同チャータースクールの生徒たちは「そば」「魚がおいしい」「果物」などと答えた。また、同チャータースクールの生徒たちには酒田オリジナルのピンバッジと獅子頭のストラップが贈られた。
一行は6日まで酒田に滞在しこの間、酒田湊(みなと)・甚句(じんく)流しに参加するほか、甲冑(かっちゅう)の着付け、茶道、そば打ちなどを体験する。
2013年(平成25年) 8月3日(土)付紙面より
ツイート
県内唯一の水産高校である鶴岡市の県立加茂水産高校(長谷川賢校長、生徒172人)で31、1の2日間、「少年水産教室」が開かれ、県内各地の中学3年生たちが水産加工やマリンスポーツの体験を通じて、海や水産、魚に親しんだ。
同校と県庄内総合支庁水産課が1985年度から毎年、同校の体験入学を兼ね、本県漁業の担い手確保につなげようと実施している。2日間にわたり庄内地方を中心に、山形市や大石田町、新庄市など内陸を含め計71人が参加した。
2日目の1日は22人が参加。午前中は同校漁業実習船「鳥海丸」に乗船して沿岸を航行しながら、船内や海洋環境調査の様子などを見学した。午後からは2グループに分かれ、食品加工と校内のプールでのダイビング、学校裏の海岸でのモーターボート、カヌーの試乗の4種のプログラムから2種を体験した。
このうち食品加工では、イカ飯作りに挑戦。同校生徒たちの指導で、1人がイカを4杯ずつさばいた後、事前に水に漬けていた餅米をスプーンで胴の中に入れ、ゆでた。
新庄市立明倫中の今田樹君(14)は「鳥海丸は大きくて、乗組員が丁寧に説明してくれた。イカ飯作りも楽しい。自然と触れ合ったり、自分で捕った魚を自分で加工するなど、とても面白いと実感」、鶴岡二中の高橋隼君(15)は「船の機関室が面白かった。イカ飯作りは大変だが、(高校生たちから)親切に教えてもらいうまくできた。海や水産への興味が高まった」と話した。