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2014年(平成26年) 10月26日(日)付紙面より

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課題を見つけ自ら探究活動

 文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)の指定を受けている鶴岡南高校(柴田曜子校長)で24日、SSHの一環として取り組んでいる探究活動「鶴南ゼミ」の中間発表会が行われた。2年生が来賓、1年生の前で、個人やグループでそれぞれ設けた研究テーマについて発表した。

 同校は2012年度、理数系教育に重心を置いたカリキュラムなどの研究開発を行うSSHの指定校に選ばれた。指定は16年度までの5カ年で、▽科学リテラシーの醸成と研究連携▽ICT(情報通信技術)教育の深化▽理数才能の伸長と視野の拡大▽新しいキャリア教育▽評価・検証法の研究―などに取り組み、科学技術の発展を担う高い志を持った“人財”の育成を最大の目的とする。

 鶴南ゼミは「科学リテラシーの醸成と研究連携」の一環で、生徒が自ら課題を見つけ研究する授業。総合的な学習の時間に行われ、1つの課題についてグループ単位で研究を進め「考える力」を高める。

 今回の中間発表会は初めて開催した。来月末の文科省によるSSHの事業評価や生徒たちの海外研修を前に、生徒たちが自らの探究活動経過を確認するとともに、活動の成果を地域や県外に広く発信することが目的。発表は探究活動に取り組んでいる2年生が行い、基礎を学んでいる最中の1年生や、県内外のSSH指定校の担当教員などが聴衆となった。

 発表は個人または2―5人のグループ計101の分野で、ポスター掲示の形式で行われた。探究テーマは国内外の歴史や「ジャパニーズフード」といった近代文化、マスメディアと人の関わり、心理学、生物学、科学実験を伴うものなど多種多様。中には「アカハライモリの四肢再生スピードに生育環境は影響するか」といった本格的な研究、映画やアニメ作品について考察したものなども。

 各グループは探究テーマに取り組むきっかけや疑問、解決のための提案や課題、今後の方向性などについて、持ち時間4分で解説。1年生や来賓ができるだけ多くの研究を聞けるよう、発表を4回繰り返した。マイクロコンピューターを使ったマイコンカー製作を研究している佐藤兼示君(17)は「どんな発表をするかリハーサルしてきたので大丈夫。次世代型のおもちゃとしてのマイコンについて、自分も知らないことが多かった。多くの人に面白さを伝えたい」と話していた。

鶴岡南高の2年生がそれぞれ設けた探究テーマをポスター発表した
鶴岡南高の2年生がそれぞれ設けた探究テーマをポスター発表した



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