2014年(平成26年) 2月6日(木)付紙面より
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熊本県の人気ゆるキャラ「くまモン」が4日、鶴岡市丸岡の天澤寺(庄司良圓住職)を訪問した。同寺に祭られる戦国武将・加藤清正公・忠廣公の菩提(ぼだい)を弔うための来庄。子供からお年寄りまで大勢の地域住民の歓迎を受けた。
清正公の嫡男・忠廣公は幕府の改易で庄内藩の丸岡地区に配流され、21年間を同地区で過ごし生涯を閉じた。丸岡地区の住民は清正公と忠廣公をしのび、大正期から毎年7月に「清正公祭」を行っている。また、1913(大正2)年に加藤親子の「遺蹟顕彰会」を発足。1921(同10)年には熊本県の「加藤清正伝記調査委員」の来訪を機に、同県との交流が始まった。近年は熊本城築城400年(2007年)や、清正公生誕450年のイベントで同顕彰会が熊本を訪問するなど、活発に交流している。
こうした交流を背景に、「くまもとから元気をプロジェクト」で全国行脚しているくまモンの来庄が決まった。同プロジェクトは熊本県の事業で、くまモンが全国各地を訪問し元気とほのかな幸せを届けるもの。
この日の午後、天澤寺にくまモンが到着すると待ちかねた顕彰会メンバーや地区住民が参道に並んで歓迎。大人も子供もくまモンの周囲に集まり大混雑となった。庄司住職の案内で清正公墓碑の「清正閣」に墓参し手を合わせ、墳墓の五輪塔で献花をした。
その後、本堂に集まった地区住民約50人の前で「くまモン体操」を披露。コミカルでかわいらしい動きに大人も子供も大喜びで拍手を送った。顕彰会の松浦安雄会長は「これだけ集まった人を楽しませるのだからすごいキャラクター。伝統を守って顕彰を続けてきて、今回新しい縁も生まれた。さらに交流を発展させたい」と話していた。また、くまモンは「くまもとブランド推進課」の職員を通して「清正公のお墓をお参りできて良い経験になったモン!」と語った。
くまモンは5―7日、内陸方面を訪問し、その後熊本へ戻るという。
2014年(平成26年) 2月6日(木)付紙面より
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酒田市米消費拡大推進協議会(会長・本間正巳市長)による「米粉パン」給食が4、5の両日、市内6小学校で行われ、地元産はえぬきの米粉で東北日本ハム(同市広栄町三丁目、澤田潔志社長)が製造している「米粉パン」を児童たちが味わった。
JA庄内みどり(同市曙町一丁目、阿部茂昭組合長)管内で生産される米粉用米は、ほぼ全量が食品原材料など製造・販売の波里(栃木県佐野市、藤波一博社長)に出荷。この一部を使い、東北日本ハムは2010年から小麦アレルギー対応の「米粉パン」を製造し、人気商品となっている。
今回の給食は、食育・地産地消の推進を図るとともに、学校給食における食物アレルギー問題の高まりなどを受け、同協議会が東北日本ハムの協力で初めて企画。4日に浜中、黒森、十坂、宮野浦、5日に新堀、広野の各小学校で実施。
このうち、宮野浦小学校(船越誠校長、児童389人)では、児童たちはジャムを付けたり、おかずを挟んだりと思い思いに米粉パンの味わいを楽しんだ。