2014年(平成26年) 6月15日(日)付紙面より
ツイート
本県と姉妹県州の米国コロラド州の中・高校生たちが12―18日の6泊7日の日程で鶴岡市を訪れ、民家にホームステイしながら地元の青少年との交流や、浴衣の着付けなど日本文化の体験を楽しんでいる。
同州デンバーのNPO「ユース・イン・アクション」が2003年から毎年実施している日米交流プログラム。12回目の今回は、デンバーの中・高校生14人が、同NPOの指導者ジョアンヌ・グラント・ハラダさんと共に訪れた。
13日午後は、近年は毎年訪れている鶴岡中央高校を訪問。総合学科3年の国際交流系列の生徒約10人と英語でお互いの地域や文化を紹介し合った後、同じく家政科学系列被服コースの生徒約30人と一緒に浴衣の着付けを体験した。
着付けは和装教育国民推進会議の事業で、地元の着付け講師ら13人が指導役に招かれた。小池仁史さん(呉服の小いけ)から「着物は直線裁断、直線縫いなので、何度でも縫い直しができる。物へ思い入れを含め子孫に伝えていける」などと解説を聞いた。その後、コロラドの生徒たちは、帯の結び方などを手取り足取り聞きながら浴衣を着付け、完成するとはしゃぎながら写真に撮り合っていた。
マット・アリアーノさん(18)は「浴衣を着たのは初めて。1人では難しく、手伝ってもらったが、とても面白かった」と話した。
16日は大網小、17日は朝暘第五小を訪れ、児童と交流するほか、羽黒山や新装オープンした加茂水族館にも行く予定。来月3日まで日本に滞在し、デンバーの姉妹都市の岐阜県高山市や熊本市などを巡る。
2014年(平成26年) 6月15日(日)付紙面より
ツイート
全国規模の大型観光キャンペーン「山形デスティネーションキャンペーン(DC)」が14日スタートし、庄内各地でさまざまなオープニングイベントが繰り広げられた。県は本年度の観光客数目標を過去最高の4500万人に設定した。9月13日までの期間中、庄内地域で多彩なイベントやキャンペーンが展開され、全国からの誘客による夏の庄内観光の盛り上げを図る。
JRグループが地元の自治体や観光事業者と協力して展開するDCが本県で開催されるのは、10年ぶり6回目。JRグループが県全域の観光を集中的に宣伝して送客を図る。
酒田市の定期航路事業所駐車場では、山形DC庄内地区オープニングセレモニーが行われた。山形DC酒田推進協議会の会長を務める佐藤淳司酒田商工会議所会頭が「いよいよDCがスタートした。観光客から『また来たい』と思ってもらえるようにもてなそう」とあいさつ。佐藤嘉高県庄内総合支庁長が「これを機に庄内地域をより魅力的な観光地にしたい。皆さんの力でDCを盛り上げて」、JR酒田駅の佐藤一晃駅長が「『よぐ来たの』『まだ来いの』という触れ合いを大切に、庄内を観光の都にしよう」と呼び掛けた。駐車場に設置したテント内で「酒田湊(みなと)おもてなし市」がスタート。雨降りにもかかわらず、大勢の人が訪れた。酒田駅前駐車場では、観光客の二次交通の利便性を図るため同推進協が導入したジャンボタクシー「DCライナー」の出発式も行われ、酒田吹奏楽団の演奏が響く中、午前9時15分に第1便が出発した。