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2015年(平成27年) 7月2日(木)付紙面より

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「被爆アオギリ2世」植樹 平和祈り飯森山文化公園に

 酒田市は、平和都市宣言に基づく平和推進事業の一環で30日、飯森山文化公園の一角に、広島の被爆で生き残った「被爆アオギリ2世」の苗木を植樹した。8月8日には、このアオギリを題材にした映画「アオギリにたくして」を市総合文化センターで上映する。

 同市は恒久平和を願い2008年3月、旧市の宣言(1995年6月)を踏襲する形で平和都市を宣言。毎年、終戦記念日に前後して推進事業を行っている。

 被爆アオギリは1945年8月6日、広島市の爆心地から1・3キロ離れた旧広島逓信局にあったもの。幹半分が焼けたが、再生し、市民に生きる勇気と希望を与えた。73年5月に同市の平和記念公園に移植され、今も成長。同市が種から育てた苗木の「2世」を、平和のシンボルとして国内外に贈っている。

 この日の植樹式には十坂小学校(小野一郎校長、児童244人)の6年生45人が参加。本間正巳市長が、昨年5月の咽頭がん手術後、放射線治療で髪が抜けた自身の体験や、同様のシーンが出てくる井伏鱒二の「黒い雨」を挙げて放射線の恐ろしさを話し、「難を逃れたアオギリが酒田に来た。原爆のことを聞いたら、今日の植樹を思い出して」と呼び掛けた。

 児童6人が本間市長と共に、被爆アオギリ2世の苗木(高さ約50センチ)1本を植えた。児童を代表し、佐藤楓さん(12)が「2世が全国に植樹され、大切に育てられていると聞き、生命はつながっていくと感じた」、渋谷千慈君(11)が「もっと生きたかった広島の子供たちのためにも、自分の夢に向かい、いろいろなことを経験したり学んだりしたい」と平和へのメッセージを読み上げた。

 「アオギリにたくして」は、被爆アオギリの下で被爆体験を語り継いだ沼田鈴子さん(2011年死去)をモデルにした映画。上映は8月8日午後1時半からで、上映後に同映画総括プロデューサーの中村里美さんが講話する。7月10日から入場整理券を市役所1階総合案内や各総合支所などで配布する。問い合わせは市総務課庶務係=電0234(26)5700=へ。

被爆アオギリ2世を植樹した十坂小6年生と本間市長
被爆アオギリ2世を植樹した十坂小6年生と本間市長



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