2015年(平成27年) 7月3日(金)付紙面より
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湯殿山信仰の極みとされる即身仏を安置する鶴岡市内の4寺院を巡り押印を集める「つるおか湯殿山系即身仏集印めぐり」が、7月1日からスタート。旧朝日村の3寺院と鶴岡市内の寺院の計4カ所を結ぶ企画は初めて。主催するあさひむら観光協会では「それぞれの上人が成し遂げてきた事業などさまざまな話を直接聞きながら、即身仏への理解を深め、地域性に触れる機会にしてほしい」と話している。
国内には十数体の即身仏が現存するといわれ、うち4体が市内の4寺院に安置されている。その全ての即身仏がいずれも湯殿山で修行している。
県下で行われているポスト山形DC「山形日和。」観光キャンペーン(9月12日まで)の一環として、鶴岡市の補助事業を活用して同観光協会が企画。15センチ四方に折り畳まれた台紙3000部を作製。台紙には4寺院の案内と、安置する即身仏の業績などを紹介。4寺全てを回り押印を集めた先着400人にオリジナル手拭いをプレゼントする。
押印は無料だが、拝観料は別途必要。期間は11月3日まで。台紙は4寺院のほか、道の駅「月山」月山あさひ博物村内の同観光協会、JR鶴岡駅舎内の市観光案内所に設置している。
同観光協会では「即身仏は県外の方の関心も高い。地元の方にもあらためて拝観することで、信仰とともにあった朝日地域、湯殿山などについて感じてほしい」と話している。