2015年(平成27年) 12月29日(火)付紙面より
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正月のおせち料理に彩りを添えるかまぼこ作りが庄内地方の各専門店で本格化し、職人たちが作業に追われている。
鶴岡市では卵をたっぷり使ったふわふわの生地を土台に別のすり身を重ねて巻いた「よしの巻き」が名物になっている。黄色地に黄緑色の模様が入る色鮮やかな断面が特徴。
鶴岡市本町一丁目の老舗「滝川蒲鉾」(滝川義朗社長)では、今月初旬から正月用のかまぼこ作りが始まり、28―30日に最盛期を迎えるという。
26日午後は、従業員たちが作業に追われた。作業場ではよしの巻き作りが行われ、卵にすり身を混ぜて焼いた土台に飾り細工を入れ、別のすり身を重ね塗りし、巻きすで巻いて最後に蒸し上げて完成。従業員は専用のへらを使って土台に手際よくすり身を塗り、次々と仕上げていた。
滝川社長は「縁起物なので皆さんに食べてもらいたい」と話していた。