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2015年(平成27年) 3月13日(金)付紙面より

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優雅に「倭楽」奉納 出羽三山神社合祭殿

 鶴岡市羽黒町手向の出羽三山神社合祭殿で12日、神事芸能「倭楽(やまとがく)」の奉納上演が行われ、同神社に古くから伝わる舞などが披露され、神官や巫女(みこ)が優雅な舞を繰り広げた。

 同神社には、明治時代初めに奈良春日大社から伝承された倭楽が伝わってきた。しかし、時代とともに簡略化され、50番を超すという曲目は御田植祭り(5月8日)で舞われる巫女舞の「田舞」など一部を残してほとんど舞われることがなくなり、指導者も高齢化している。このため倭楽の復興と継承を目的に「丑歳御縁年(うしどしごえんねん)」の2009年から毎年この時期に、稽古の成果を表す場として奉納上演している。

 この日、羽黒山頂にある合祭殿周辺はまだ雪に囲まれる中、神殿で神官や巫女、雅楽を奏でる「伶人(れいじん)」など約20人が奉納。地元住民らが観賞に訪れた。公家の装束とされる衣冠束帯の神官が倭舞の「野や山も」「白銀や」「宮人や」などを力強く、緋色のはかま姿の巫女が独舞や4人舞で「君が代」「色かへぬ」「松のいはひ」など計16番を次々と披露。冷え切った神殿に十三琴などの音が響き、修行の山とは違ったみやびな世界が広がった。

巫女が扇や鈴を持ちながら優雅な舞を披露。冷え切った神殿に琴や笛の音が響き、みやびな世界が広がった
巫女が扇や鈴を持ちながら優雅な舞を披露。冷え切った神殿に琴や笛の音が響き、みやびな世界が広がった


2015年(平成27年) 3月13日(金)付紙面より

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東日本大震災発生から4年 復興への祈り 被災地へ

 東日本大震災から丸4年を迎えた11日、震災の記憶を心に刻むイベント「4年目のキャンドルナイト」が庄内各地で行われた。日没後、各イベント会場や家庭などで一斉にろうそくの火がともされ、犠牲者を追悼するとともに「被災地のため自分たちは何ができるか」などについて考えた。

 この催しは、仙台市で被災した鶴岡市出身の女性が震災から丸1年の2012年3月、「震災を風化させず被災者と思いを共有しよう」と呼び掛け、市民有志などが実行委員会(代表・菊池俊一山形大農学部准教授)を立ち上げ鶴岡市で始まった。一昨年から酒田地区にも広がりを見せている。

 この日、鶴岡市のメーン会場の鶴岡アートフォーラムでは、地震が発生した午後2時46分、市民など約50人が参加して黙とうをささげた。会場には大きな布が用意され、参加者たちが「負けないで!」「共にガンバロウ東北 日本」などとメッセージを書き込んだ。

 午後7時から同会場の屋外で手作りキャンドルを点灯。1年ほど前からワークショップなどで製作し続けてきた約3000個が準備されたが、この日は強風が吹き付けるあいにくの天候となったため約600個のみ点灯させ、イベントテーマ「ともに」や「one」などの文字を描いた。屋内のホールでは、学生や市民のサークル、団体などが「キャンドルの夕べ」と題して合唱や管楽器演奏を披露。同市の三瀬保育園の園児20人余りも参加して「ありがとうの花」を歌った。

 菊池代表は「今回のテーマ『ともに』は、被災地とともに考え、ともに行動し、ともに未来へ歩んでいこうという意味を込めた。震災への思いを共有し、つながり続けたい」と語った。また、鶴岡市湯田川の中條利香さん(39)は「2人の娘に震災を通じて喜びも悲しみも分かる心の豊かな人間になってもらおうと参加した。会場の外では4年前のことを考えながらキャンドル並べを手伝った」と話した。

風で手作りキャンドルの炎が消えても、ボランティアスタッフが何度も付け直した=鶴岡会場
風で手作りキャンドルの炎が消えても、ボランティアスタッフが何度も付け直した=鶴岡会場



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