2015年(平成27年) 3月20日(金)付紙面より
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鶴岡商工会議所(早坂剛会頭)主催の新入社員教育セミナーが18、19の両日、鶴岡市中央公民館で行われた。4月の入社を控えた若者などが、社会人としてのマナーや言葉遣い、職場でのコミュニケーションの大切さを学んだ。
セミナーは、地元企業に就職する新入社員、入社1年ほどの若手社員を対象に、1969年から毎年この時期に実施している。47回目の今回は鶴岡市や三川町の企業へ入社が決まっている新卒者など70人が参加した。
初日の18日は社会人としての心構えやビジネスマナーの基本、職場でのコミュニケーション、報告・連絡・相談の重要性などについて、講師の福田昌晏さん(NKS能力開発センター専任講師)から学んだ。
福田さんが「五感のうち最も情報を多く得るのは目で、コミュニケーションは目に入ってくるものに影響を受けやすい。逆に言えば言葉が不十分だと相手に伝わりにくい」と解説。さまざまな事例を挙げて「コミュニケーションは思い込みでゆがむ。正しい表現で説明すること」と話した。
また、「上司に呼ばれたら元気よく返事し、聞いたことをしっかりメモすること。質問は指示を受けた後にし、必ず復唱すること」と説明。参加者たちはメモを取るなどして耳を傾けていた。サービス業に勤めている後藤沙織さん(20)=酒田市=は「敬語など分かっていたつもりでも気付かされる部分があり勉強になった。これから新社会人となる人とも出会えて、良い機会になった」と話していた。
2015年(平成27年) 3月20日(金)付紙面より
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4月に由良、小堅の両小学校との3校統合で新豊浦小としてスタートする鶴岡市立三瀬小学校(工藤健一校長、児童72人)で19日、閉校式が行われた。児童や保護者、教職員、地区住民などが出席し、創立以来140年の歴史と伝統を誇る「三瀬小」に別れを告げた。
三瀬小は1874年、「参成学校」として創立。「三瀬尋常小学校」「三瀬尋常高等小学校」「豊浦第一尋常高等学校」「豊浦国民学校」「豊浦村立三瀬小学校」と改称を経た後、1955年に市町村合併に伴い現在の「市立三瀬小学校」に改称。1993年に新校舎、プールの竣工完成式が行われた。これまで2800人を超える卒業生を送り出してきた。
閉校式には児童と教職員、保護者、地区住民、来賓など合わせて約150人が出席。田中芳昭市教育委員長の閉校宣言の後、難波信昭市教育長が「豊浦地区の教育に中核的な役割を担ってきた三瀬小は、新たな歴史を刻み始めるが、育んできた古里を思う心を大切にしてほしい。伝統をいつまでも受け継いで」と式辞を述べた。
続いて工藤校長が「それぞれの小学校の良さを受け継ぎ、新たな学校の基盤としていかなければならない。新しい仲間たちと大きく豊かに成長していってほしい」とあいさつした。児童たちは一人一人が呼び掛けし、校舎の思い出や感謝の気持ちを告げた。