2015年(平成27年) 3月29日(日)付紙面より
ツイート
庄内町狩川の楯山公園で陽気のためか2本の桜が五分咲きとなっている。一年に春と秋の2回、花を咲かせる種類で、例年は11月に1度咲いた後、翌年の4月ごろに他の桜と一緒に開花する。27日は訪れた地元住民などが「こんなに早いのは珍しい」と、ひと足早い花見を楽しんでいた。
花を咲かせたのは、同公園の北側と南側にそれぞれ1本ずつ植えられた桜。年に2回花を咲かせるのは「フユザクラ」「シキザクラ」などの品種が有名で、同公園の2本の桜もその仲間と思われる。日当たりの良い南側の桜が特に開花が目立ち、淡いピンクの花を開かせている。
27日は春らしい陽気となり、午後2時すぎには狩川地区でも15度ほどまで気温が上がった。同町余目から妻と孫を連れて散策に来た60代男性は「以前、東京の両国で2月に咲いた桜を見たことがあったけど、庄内にも同じような桜があるとは。この頃、気温の上下があったので桜も混乱したのかも」と話し、じっくりと観賞していた。
2015年(平成27年) 3月29日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)に27日、新しい仲間としてゴマフアザラシのニコ(雄、2歳)がやって来た。同館と大阪市の海遊館がゴマフアザラシの交換を行ったもので、近親交配を防ぎ新しい血統を入れるためという。
昨秋、神奈川県で開かれた水族館飼育員の会議で加茂水族館から海遊館側へゴマフアザラシの交換を打診したところ、順調に話が進んだ。加茂水族館からは30日、雌の美桜(2歳)が海遊館へ送られる。
海遊館から送られたニコは2013年3月生まれ。人工保育で育てられ、ゴマフアザラシ独特の斑紋はまだ見当たらない。体長は約1・2メートル、体重は65・5キロ。この日の午後6時前、加茂水族館に到着したニコは空輸用の箱から顔を出すと、周囲の光景にびっくりしたような表情。飼育舎の一室で恐る恐るプールに入った。
飼育担当の飯野由梨さん(36)は「これまで加茂水族館のアザラシは雄が2頭、雌が7頭。先日生まれたばかりの赤ちゃんはまだ性別が分からない。雄2頭のうち『あらし』はまだ若く繁殖に向かない。もう一頭の『コロ』は19歳でそろそろ高齢ということもあり、今後の繁殖を考えてアザラシの交換を行った。早く環境に慣れて仲間たちと仲良くなってもらいたい」と話していた。