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2016年(平成28年) 10月12日(水)付紙面より

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鳥海山・鹿公園で「神鹿角切祭」 少年議員の高校生切り落とす

 遊佐町の「神鹿角切祭(じんろくつのきりさい)」が10日、鳥海山中腹の国民宿舎大平山荘の鹿公園前で行われ、同町少年議会の議員を務めている男子高校生2人が、長く伸びたニホンジカの角を糸のこぎりで切り落とした。

 鹿公園は1977年に同山荘の一角に開設され、6月初旬から10月末までニホンジカ約20頭を飼育。そばに鳥海山大物忌神社中の口宮を祭ってあることから「神鹿」と呼ばれている。角切祭は発情期を前に周囲のシカが傷つかないように開設以来、毎年この時期、長く伸びた雄ジカの角を切っている。

 39回目となった今年の角切りを担当したのは、ともに同町少年議会の議員で、遊佐高2年の森谷龍大さん(16)、同3年の池田泰基さん(17)の2人。神事に続き午前10時半、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の森谷さんと池田さんが登場。大勢の行楽客が見守る中、1人が1頭分2本ずつ、糸のこぎりを角の生え際に当てて力強く引き、切り落とした。神鹿の角は御利益があるとして、抽選で行楽客に贈られた。

 森谷さんは「初めてで、最初は大変だったが、だんだん慣れてきてうまく切れた。思った以上に楽しかった」、2回目の池田さんは「去年は小さい鹿だったが、今年は大きく、角が硬くて大変だった。でも、貴重な体験になった」と話した。

 会場では鳥海太鼓の演奏、芋煮の振る舞いも行われた。同町吹浦から標高約1000メートルの大平山荘まで至る鳥海ブルーラインでは一部、紅葉も始まっており、行楽客たちは秀峰の中腹で深まりゆく秋の一日を楽しんでいた。

長く伸びた神鹿の角が糸のこぎりで切り落とされた
長く伸びた神鹿の角が糸のこぎりで切り落とされた



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