2016年(平成28年) 10月13日(木)付紙面より
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庄内の歴史や文化、食などの魅力をおもてなしの心で紹介するタクシードライバー「庄内ガイドライバー」を育成する研修会が11日、御開帳中の鶴岡市羽黒町手向の羽黒山正善院黄金堂(国指定重要文化財)などで行われ、見どころなどのポイントを押さえ地元の受け入れ態勢の充実を図った。
庄内観光コンベンション協会が事務局を務める庄内ガイドライバー協議会では、座学と実地を組み合わせた計3回の研修を受けたドライバーを「庄内ガイドライバー」として認証。今回は、通算7期生となる受講者の2回目の研修。
午前の酒田米菓の見学用工場「オランダせんべいファクトリー」(酒田市両羽町)と、午後からの黄金堂の2コースが設定され、このうち黄金堂には11人が参加。長南弘道副住職が案内し、御開帳で公開されている出羽三山信仰の神仏和合の姿を伝える「出羽三山大権現」の3体の仏像の右手と五色のひもで結ばれた境内の回向柱を「ご縁を結ぶ意味がある」などと説明。
堂内では、出羽三山の参拝道に沿って仏像が安置されていることなどを紹介。かつて羽黒山の石段の登り口にあったという仁王門(現随神門)の仁王像などがあり、参加者は明治の廃仏毀釈(きしゃく)以前の歴史に触れ、「理解するのは難しいが、出羽三山詣での姿として宿坊街を通ってご案内したい」と話していた。