2016年(平成28年) 10月13日(木)付紙面より
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秋の味覚・庄内柿が収穫シーズンに入り、JA庄内たがわの本年度の初出荷式が11日、鶴岡市羽黒町のJA庄内たがわ中部選果場で行われた。約7割が北海道で販売されるほか、京浜市場などへ出荷予定。県内の店頭に並ぶのは今月15日すぎ。
JA庄内たがわによると、今シーズンは乾燥高温で経過して適度な雨があり、順調に生育。着色、肥大ともに良好という。管内の出荷量は約2500トン(前年比185トン増)を見込む。
収穫時期は平年並みで、「刀根早生」は今月中旬にピークを迎え、主力の「平核無(ひらたねなし)」は今月下旬から始まり、11月上旬ごろには最盛期に入るという。
この日は約600ケース約4・5トンを北海道へ出荷。荷を積んだトラックの前で出荷式が行われ、関係者約50人が出席した。初めに神事で今後の順調な生育と安全な出荷を祈願した後、JA庄内たがわの黒井徳夫組合長が「この日を迎えることができてほっとしている。西日本など他の生産地に対抗すべく、大玉生産に力を入れ、庄内柿の地位を確固たるものにしたい」とあいさつ。この日着ぐるみが初お披露目されたJA庄内たがわのマスコットキャラクター「愛土(あいと)くん」と一緒にテープカットし、出発を見送った。
生産者で庄内柿振興協議会長の菅原勉さん(58)=同市馬渡=は「昨年空梅雨だったが、今年は適度な降雨があり、順調にきている」と話す一方で、「一昨年から大玉生産に力を入れているが、同時に黒染みの発生にも悩まされている」という。