2016年(平成28年) 10月14日(金)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校(牧静雄校長)吹奏楽部が「2016第22回日本管楽合奏コンテスト」(10月29日―11月6日、東京都・文京シビックホール)の高校B部門に出場する。2年連続3回目の同大会出場で、今回は昨年初めて挑戦したB部門(36人以上の構成)に再び挑戦する。部員たちは「昨年の優秀賞以上の受賞を目指して頑張る」と意気込みを見せている。
同コンテストの予選は校名や指揮者などを伏せ、演奏を収録したCDなどの音源で審査される。小学校、中学校AB、高校生ABの計5部門で、このうち高校生Aは10―35人、同Bは36人以上で構成する。今回、高校生B部門に東北から出場するのは羽黒と東海大山形、平商業(福島県)の3校のみ。
羽黒が予選用に選んだ曲はバルトーク作曲の舞台音楽「中国の不思議な役人」。もともとパントマイムを伴う音楽として作られ、バレエなどにも使われ、悪党と少女、中国人の高級官吏が奇妙ながらも情熱的な舞台を繰り広げる。演奏は高い技術だけでなく、情景や人物の心理描写などが必要とされる。
同校吹奏楽部は庄内町の響ホールで演奏を収録。午前と午後合わせて4回録音し、最も優れた最後の演奏を審査に送ったところ、「エネルギーを感じる」「スケールが大きい演奏で、豊かな表現力」などと高い評価を受けた。全国の舞台でも同曲を披露する。
吹奏楽部の本間美咲部長(2年)は「みんなで心を一つにしないと、この音楽は完成しない。(演奏時間の)7分半に集中して最高の演奏をしたい」、庄司空副部長(同)は「周りは強豪校ばかりだが、負けないぐらいぶっちぎりの演奏で最優秀賞を目標に頑張る」とそれぞれ語った。
羽黒は最終日の6日、61人で全国の舞台に臨む。