2016年(平成28年) 10月19日(水)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡の松ケ岡開墾場(国指定史跡)でダリアが見頃を迎え、蚕室を背景に風情ある景観を演出している。
会社経営の傍ら20年以上にわたりボランティアで手入れし、2010年8月に56歳で急逝した故皆川渉さんが手掛けてきたことで知られるダリア園。現在は皆川さんの遺志を受け継いで地元愛好家10人でつくる「ダリア友の会」(東和雄代表)が週末に通って栽培・管理している。
同会によると、今年5月末に松ケ岡開墾記念館の前庭に120種、300本を植栽。今年は9月10、11日に行われた全国豊かな海づくり大会に合わせて天皇、皇后両陛下が松ケ岡を訪問されることになっていたため、同記念館通路側などに早咲きの品種を植えるなどし、両陛下が訪問された際にはきれいな花で迎えることができたという。
花びらの大きさや咲き方で千差万別の花を咲かせたダリアは、品種名を見ながら観賞するのも楽しい。桃色の花びらをした「小さな恋の物語」や円のようなポンポン咲きの「ムーミン」、濃い朱色の「ハロウィンパーティ」、深紅の大輪の花びらの中に白い花びらが交じった「浮気心」など。女性グループがドライブがてら足を運び、秋の散策を楽しんでいる。
同会によると、見頃は11月初めまで。