2016年(平成28年) 10月19日(水)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡幼稚園(本間重二園長、園児191人)のお茶会が18日、同市の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)で開かれ、年長組の園児56人が和菓子と抹茶を作法通りに味わった。
お茶会は地元の文化財に触れるとともに、園児たちにお茶のマナーなど伝統文化を学んでもらおうと毎年この時期に行っている。
このうちうめ組の園児29人は、畳の座敷に入ると少し緊張した様子を見せながらもきちんと並んで正座。丙申堂を管理する克念社の上野康成常務理事が「丙申堂が建って今年でちょうど120年の節目の年。石がたくさん載っている珍しい屋根が特徴なのでお茶を楽しんだ後、見ながら帰ってください」とあいさつした。
同園職員が和菓子と抹茶を載せた盆を園児一人一人に配ると、園児たちは手を突いて深々と礼。全員に配られると先生の「皆さんに感謝の気持ちを込めていただきますのお辞儀をしましょう」のあいさつに合わせて再度一礼し、作法通りに和菓子を一口ずつ食べて抹茶を味わった。園児たちは大きな茶わんを両手に持って抹茶を飲み、「おいしい」「ちょっと苦い」と笑顔や渋い顔を見せながらお茶会を楽しんでいた。