2017年(平成29年) 10月5日(木)付紙面より
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鶴岡市中学校合同音楽会が4日、市文化会館「荘銀タクト鶴岡」で開かれた。完成したばかりの大ホールの舞台に音響反射板を設置した本格的な音楽ホール仕様としての初の利用となり、各中学校の3年生たちが新たに誕生したホールに爽やかな歌声を響かせた。
各中学校の交流を目的にした合同音楽会は、市中学校校長会の主催で旧鶴岡市時代から毎年行われ、通算62回目の伝統行事。合併後は新市の全11中学校と鶴岡養護学校が参加し12回目の開催。5日までの2日間、市内の全3年生約1200人が舞台に上がり、各校の校歌と自由曲を合わせ計3曲演奏するほか、各校合唱部の演奏もある。
初日となった4日の開会式で、豊浦中の加藤弘人校長が「鶴岡の中学、高校の東北、全国大会での活躍は、この伝統の合同音楽会の存在が大きい」とあいさつし、「大ホールの音響反射板を使う初めての演奏で音楽ホールとしての本格スタートとなると聞き、とても光栄。誇りを持って校歌を歌い、歌に込めた思いをホールいっぱいに吹き込んでほしい」と呼び掛けた。
音響反射板は舞台の天井と両側面、背面の4面に音源の反射板を設け、客席へ届く音の響きを良くするための設備。各種音楽ホールに備えられている。
合同音楽会には出演する生徒たちの保護者や家族、音楽関係者らが大勢詰め掛け、3年生たちが練習を重ねてきたハーモニーに聴き入っていた。
今月17―19日の午前中は、市内全小学校が出演する初の音楽交流会も開催される。