2017年(平成29年) 12月24日(日)付紙面より
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庄交コーポレーション(國井英夫社長)が運営する鶴岡市布目の庄内観光物産館ふるさと本舗に23日、新たに精肉販売などの「肉菜館(にくさいかん)」がオープンした。豚肉と牛肉の量り売りや加工品、メンチカツなど総菜販売のほか、地元産の野菜、生花の販売コーナーがあり、初日から大勢の買い物客が訪れ、にぎわいを見せた。
同物産館は県内の名産品や庄内浜など日本海の海の幸の販売、レストランなどを備え、年間100万人近くが立ち寄る庄内地域の観光拠点の一つ。庄内交通などが運行する高速バス発着の拠点にもなっている。来館者やバス利用者の伸びで駐車スペースが手狭となり、本年度に物産館西側に約1ヘクタールの用地を確保して敷地を拡張。この拡張部分に肉菜館を新設した。
肉菜館は木造平屋建て330平方メートルの広さ。「肉王国山形」を発信しようと、平田牧場(酒田市)と長南牛肉店(鶴岡市)の豚肉と牛肉の精肉を取り扱うほか、メンチカツやコロッケなども販売。本館で販売していた平田牧場のハム・ソーセージなど加工品も移して肉関連の販売を強化。本館の鮮魚販売「魚館」にも同日から、焼き魚コーナーを新設した。
オープンセレモニーで國井社長は「庄内観光物産館の来館は7割が地元以外の人。もっと地元の人たちから利用してもらおうと、肉菜館を新設した。ここには魚、肉、野菜、花など地元産のものが全てあるというコンセプトで売り込んでいきたい」とあいさつ。来賓代表で新田嘉七平田牧場社長は「庄内地域の拠点として、庄内の特産品が全国に広がることを祈念する」と期待を込めて祝辞を述べた。
関係者によるテープカットの後、午前9時にオープン。開店と同時に約200人が訪れ、量り売りの精肉コーナーには長い列ができた。
肉菜館は年中無休で午前9時―午後6時の営業。年間3億円の売り上げを目指す。来年1月3日(水)までオープン記念セールが展開される。
2017年(平成29年) 12月24日(日)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡中央高校(伊藤吉樹校長)の総合学科発表会が22日、同校体育館で開かれ、生徒たちがこれまで取り組んできた学習の成果を発表した。
同校は総合学科と普通科の2科制。このうち総合学科では家政科学、情報科学、国際交流、美術・デザイン、社会福祉の5系列があり、生徒たちは進路に合わせた授業に取り組んでいる。発表会は生徒たちの学習の成果を発表する場として毎年開催している。
この日は総合学科1―3年生と普通科1、2年生、保護者、教職員など約800人が出席。1年生のインターンシップ、2年生のキャリア体験学習の取り組み発表に続いて、3年生の各系列代表者がテーマに沿って調査・研究・作品制作などに取り組む「課題研究」の発表を行った。
家政科学系列被服系の生徒はシルクガールズプロジェクトの取り組みを発表。桜やメロンの草木染に挑戦したことや自作ドレスのファッションショーを行ったことを紹介し、「的確な指示ができずに思い通りに作れなかったり、計画的に作業ができなかったりと反省もある。鶴岡シルクを広く伝えるためにも活動継続が大きな課題」と話した。発表後、生徒たちが本年度の作品の一部を披露。ドレス姿で登場すると来場者から大きな拍手が送られた。
一方、美術・デザイン系列の作品展は24日(日)まで鶴岡アートフォーラムで開かれている。