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2017年(平成29年) 3月24日(金)付紙面より

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コミュニケーションの大切さ 新人社員教育セミナーで学ぶ

 鶴岡商工会議所(早坂剛会頭)主催の新入社員教育セミナーが23日から鶴岡市勤労者会館で行われている。4月の入社を控えたフレッシュな若者たちが、社会人としてのマナーや言葉遣い、職場でのコミュニケーションの大切さを学んだ。

 セミナーは、地元企業に就職する新入社員、入社1年ほどの若手社員を対象に、1969年から毎年この時期に実施している。49回目の今回は鶴岡市内の企業へ入社が決まっている新卒者など53人が参加。23、24の2日間にわたりビジネスマナーなどを学ぶ。

 初日の23日は社会人としての心構えやビジネスマナーの基本、職場でのコミュニケーション、報告・連絡・相談の重要性などについて、講師の福田昌晏さん(NKS能力開発センター専任講師)から学んだ。

 参加者は5、6人ずつ9班に分かれ、それぞれのグループで自己紹介。続いて「話したことがない人と話し、共通点を見つける」ことを目的に、席を立ちグループ関係なしでパートナーを見つけ話し合った。

 福田さんは「共通性というのは仕事をする上で重要。企業にはビジョンや理念があり、社員は同じ目標、目的に向かって仕事をする。職場でも同じ目標、同じベクトルがある」と解説。「目的を共有し、類似性や集団性が生まれるからその仕事、職場の仲間を好きになれる」と話した。

 4月から販売業に勤める佐藤彩実さん(18)は「コミュニケーションの大切さを知った。お客さまの対応に役立てていきたい」と話していた。

話しながら互いの共通点を見つけるコミュニケーションの技術を学んだ
話しながら互いの共通点を見つけるコミュニケーションの技術を学んだ


2017年(平成29年) 3月24日(金)付紙面より

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公益大アンダーバースタッフら制作 短編映画 「作りたての家族」完成

 酒田市の東北公益文科大コワーキングスペース「アンダーバー」の運営スタッフ3人の呼び掛けで制作された短編映画「作りたての家族」が完成し22日、三川町のイオンシネマ三川で試写会が開かれた。庄内を舞台に、女子高生が人とのつながりの中で少し成長する物語で、13分の短編ながら深いドラマ性を秘めた作品に、詰め掛けた支援者らが大きな拍手を送った。

 制作を働き掛けたのは、東北公益文科大4年の浦辺隼介さん(22)=酒田市高見台二丁目、同大OGの熊澤舞子さん(25)=同市駅東二丁目、ウェブデザイナー兼農業の中村雄季さん(34)=遊佐町藤崎。

 3人はいずれもアンダーバーのスタッフとして働いてきたが、今春から浦辺さんは東京都、熊澤さんは福岡県にそれぞれ転居、中村さんは農業に専従する。このため「卒業制作」的な意味合いを込め、多様な人が働く場を共有して刺激しながら起業などにつなげるコワーキングスペースの理念を形にしようと発案。1月から賛同者約30人と短編映画制作実行委員会をつくり、インターネットを通じた寄付や企業の協賛で制作費約40万円を集め、制作してきた。

 完成した「作りたての家族」は、主人公の女子高生と、母親で高校教師の二人を中心にした物語。父親を亡くしたばかりの主人公が、明るく振る舞う母親にいら立ちを募らせるが、お互いに本音をぶつけ合う中で、主人公は母親の本心を知り、少し大人への階段を上るという展開。主人公には進藤悠子さん(18)=酒田南高3年、酒田市東泉町、母親役には遊佐町出身の女優・太田美恵さん(ケイエムシネマ企画)が起用された。監督は海外の映画祭にも出品経験がある映像作家・橋本道春さん(37)=遊佐町直世=が担当し、鶴岡南高山添校などでロケを行った。

 試写会には支援者やエキストラなど約200人が詰め掛け、残雪の鳥海山など庄内の風景をバックに展開される物語に見入った。エンドロールが終わると、大きな拍手に包まれた。

 中村さんは「アンダーバーはいろんな人が集まり、庄内のポテンシャルを高められないか模索する場。今日のように、形になった映画をみんなで見て喜ぶ時間が持ててうれしい」とあいさつした。

 橋本監督は「思春期の女の子の成長を、庄内の美しい風景の中で描きたかった。良い映画ができた」、進藤さんは「感動した。みんなが精いっぱいの力を出して作った映画で、制作に携われてうれしい」と感想。

 浦辺さんは「何回も見たくなるものができた。地方からでも、こうした質の高いものを作り、発信できると証明できたのでは」、熊澤さんは「アンダーバーは普段の人間の関係性を超え、それぞれの新たな可能性を引き出してくれるサードプレース。その理念をこの映画で形にできた」と話した。
映画は国内外の映画祭に出品するという。

上映後にトークを行った進藤さん(左)と橋本監督
上映後にトークを行った進藤さん(左)と橋本監督



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