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荘内日報ニュース
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2017年（平成29年） 5月7日（日）付紙面より
ツイート田植え始まる
庄内地方に田植えのシーズンが到来した。大型連休中に初めて雨天となった6日も、生産者が忙しそうに田植え機で作業を進めていた。
鶴岡市岡山の兼業農家の佐藤裕之さん（57）方では約4ヘクタールのほ場に「つや姫」「つくば」「はえぬき」の3種類の苗を植えており、今年初めての田植えとなった6日はこのうち約1ヘクタールにつや姫を植えた。佐藤さんは「雨は降ったが風がないので苗にとっては問題ない。機械の調子を見ながらゆっくり植える」と話し、手伝いに来た人と共に作業に励んでいた。
佐藤さんは「今年は4月の気温が低かったが苗の伸びが良かったので例年通りこの時期に植えることができた。兼業なので今日明日中に半分を終え、あとは朝仕事で10日ごろまでには終わらせたい」と話していた。
庄内地方に田植えシーズン到来。6日はやや強い雨となったが田植え作業が進められた＝鶴岡市岡山
2017年（平成29年） 5月7日（日）付紙面より
ツイート酒田港の中型イカ釣り船団支援
酒田市は今月から、インターネット上で寄付金を募るシステム「クラウドファンディング」を利用し、中型イカ釣り船団支援のための寄付金募集を開始した。同市が同システムを使うのは初。自治体がふるさと納税の仕組みを活用する「ガバメント・クラウドファンディング」方式で、寄付者には酒田港に水揚げされた船凍イカの刺し身をはじめとする「いか尽くしコース」などの返礼品が贈られる。
酒田港からは毎年6月から翌年2月にかけ、150トン前後の中型船が10隻程度の船団を組み、日本海を北上するイカを追って島根県沖からオホーツク海まで操業している。この「船凍イカ」は、同港には県外船を含め年間2000トン前後が水揚げされ、同港の漁獲量全体の約6割、生産額でも約5割を占めている。船団の寄港は水揚げのほか、燃料補給や船員の宿泊、食料・日用品購入など地元経済への波及効果が大きいため、全国の港が誘致に力を入れているが、全国の船凍イカの水揚げのうち酒田港のシェアは約2％にとどまっている。
クラウドファンディングの利用は、集めた資金で船団を支援し、寄港を増やすほか、サイトを通じた情報発信で「イカの町・酒田」をアピールする狙い。トラストバンク（東京都）が運営するふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で、目標額「674万3000円」の寄付を募る。集まった資金は、6月3日のイカ釣り船団出航式や、船主への水揚げ要請活動、入港船団への支援（出荷用段ボール箱への支援、酒田産つや姫の贈呈など）に充てる。
ふるさと納税と同様、納税額の控除と返礼品がある。返礼品は同市の通常のふるさと納税の中から選べるほか、このプロジェクト限定の「いか尽くしコース」（1―3万円）もある。酒田港に水揚げされた船凍イカの刺し身や塩辛、イカの肝しょうゆなどをセットにしたもので、同市の他のふるさと納税と同様に寄付額の半額相当の品になっている。
寄付は1万円から。募集期間は6月3日まで。ふるさと納税を活用した制度のため、寄付額が目標額に達しなくても、個々の寄付の申し出は有効となる。目標額に達しなくても、同額の事業は市の財源で実施する。
担当の市市長公室では「漁業としての酒田のイカ釣り船団の魅力もアピールし、後継者不足の改善にもつながれば」と期待を寄せている。寄付の詳細はふるさとチョイスのサイトへ。問い合わせは市長公室＝電0234（26）5736＝へ。
酒田市がクラウドファンディングを使って中型イカ釣り船団の支援を開始＝昨年６月、酒田港袖岡埠頭（ふとう）での出航式
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