2017年(平成29年) 7月29日(土)付紙面より
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2017年度全国高校総合体育大会「はばたけ世界へ 南東北総体2017」の総合開会式が28日、天童市の県総合体育館で行われた。全国各地の予選を勝ち抜いた選手たちが堂々と入場行進し、夢の舞台に立った。また、皇太子さまが臨席し、「皆さんの健闘を心からお祈りします」と激励の言葉を述べられた。
開会式には47都道府県の選手団889人をはじめ、招待者や一般観覧者など約4000人が参加。山形北高チアリーダー部の先導で選手団が次々と入場し、最後尾で山形県選手団の34人が旗手の齋藤真希選手(陸上、鶴岡工業高2年)を先頭に登場すると、ひときわ大きな拍手が湧いた。開会宣言、国旗掲揚などに続き、全国高体連の岡田正治会長があいさつ。水落繁栄文部科学副大臣が祝辞を述べた。
開催地を代表して吉村美栄子知事が「鍛えた力と技を存分に発揮し、最後まで諦めない高校生らしい元気あふれるプレーで、多くの方に勇気と感動を与えてほしい」と歓迎の言葉を述べた後、皇太子さまが「お互いに友情を育むとともに、地域の方々とも交流を深め、高校生活の良い思い出をつくってください。選手の皆さんの活躍と地元高校生の協力により、この大会が実り多いものとなることを期待します」と述べられた。
その後、選手を代表して佐藤俊平選手(陸上、庄内総合高3年)と中野沙羅選手(ソフトボール、鶴岡東高3年)が「支えてくれた全ての方々への感謝の気持ちと、都道府県の代表としての誇りを胸に、多くの人に笑顔と元気と感動を届けられるよう、粘り強く最後まで諦めず、正々堂々と全力で競技することを誓う」と宣誓した。
2017年(平成29年) 7月29日(土)付紙面より
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生命科学の研究に励む全国の高校生が成果を発表する「第7回高校生バイオサミットin鶴岡」が27―29の3日間、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで開かれている。高校生が取り組んできた研究の成果を熱い思いを込めて発表している。
日本の科学の次代を担う人材育成を狙いに県、鶴岡市、慶應義塾大先端生命科学研究所が実行委員会(委員長・冨田勝同研究所長)を組織し、2011年から毎年開催している。今年は全国25都道府県の高校、高専合わせて74校から高校生188人が参加した。
今回は成果発表部門に66点、計画発表部門に30点と過去最多の96研究作品が集まった。成果発表部門では冨田所長をはじめ17人の審査員が発表を聴いて採点し、上位約10作品が決勝審査に進む。
初日の27日は成果発表部門の研究発表予選が行われた。発表と質疑合わせて8分の持ち時間で、高校生たちは研究の背景や方法、結果と考察を発表。質問にもはきはきと答えていた。「チョウ幼虫の食性と共生細菌の関係」のテーマで発表した鶴岡南高3年の阿部周平君(17)は「2年間温めてきた研究で、まだ初期段階。今日、審査員の皆さんに頂いたアドバイスを今後の研究に生かしていきたい」と話していた。
28日は同部門の決勝と計画発表部門の研究発表などが行われ、最終日の29日には表彰式が行われる。