2017年(平成29年) 9月17日(日)付紙面より
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今年で2回目となる「酒田のラーメンのexpo(エキスポ)2017」が16日、酒田市の東北公益文科大特設会場で開幕した。庄内地方の人気店の双璧ともいえる「満月」(酒田市)の麺とワンタンに「琴平荘」(鶴岡市)のスープを組み合わせたものなど、普段は味わえない8種のラーメンが提供され、県内外の大勢の家族連れなどが舌鼓を打った。18日まで行われる。
全国的にも評価が高い酒田のラーメンを中心にした庄内の食文化を交流人口の拡大につなげようと、酒田の市民や市麺類食堂組合などが実行委員会をつくり昨年9月、初めて開催。今年は県外の招待店2種を含め、昨年より3種多い8種のラーメンを、3日間で計2万食提供する予定。
ラーメンは「満月」と「琴平荘」の組み合わせのほか、イタリア料理「アル・ケッチァーノ」(鶴岡市)の奥田政行オーナーシェフと「麺工房さらしな」によるコンソメ味のライ麦入り麺、花鳥風月(酒田市)と「上喜元」の蔵元・酒田酒造(同)による甘酒の風味を生かした塩味の海老ワンタン麺、ともに酒田市の「三日月軒」とイタリア料理「アンジェロ」などによる野菜たっぷりのあえそばなど、特色あるもの。
初日の16日は、午前10時の開始前から提供ブースに長い行列ができ、開始とともに次々に提供された。
山形市滑川の建築業、安食昭夫さん(67)は「奥田さんのを食べた。量が少ない感じだが、味は良かった。庄内のラーメンはおいしいと思う」、酒田市若宮町二丁目の無職、信田太さん(50)は「三日月軒のを食べた。あっさり味でおいしい。酒田のラーメンは自慢で、県外からも人を呼べるのはうれしい」と話した。
17、18日は午前10時から午後6時(18日は午後5時)までで、ラストオーダーは各終了30分前。当日チケットは1杯700円。
2017年(平成29年) 9月17日(日)付紙面より
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酒田市の県立酒田光陵高校(鈴木和仁校長)のITサイエンス部員による「バーチャル水族館」が16日、遊佐町子どもセンター「わくわく未来館」で開幕。17日(日)までの2日間、参加者自ら描いた魚介類がセンター内壁面を泳ぐ。初日午前から大勢の子どもたちが訪れ、大きな歓声を上げた。
同校情報科は昨年度まで3カ年、高度な知識・技能を身に付けた社会の第一線で活躍できる専門的職業人育成を目的にした文部科学省「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」の指定を受け、生徒たちは高度情報テクノロジーの習得、システム創造力の育成を図った。
「バーチャル水族館」はスキャナーで取り込んだ絵画をパソコンで編集し、プロジェクターで投影するもの。SPHの一環として一昨年、酒田市産業フェアに出展し、好評を得た。このシステムを基に昨年、当時の1、2年生部員がシステムを再構築。今年は新たに背景などを作り直した。
イベントは、多くの人から喜んでもらうことを通し、情報技術者を目指す生徒から意識高揚を図ってもらおうと、同校が同センターの協力で昨年に引き続き企画。スクリーンとなった縦約3メートル、横約10メートルの白色の壁面に、幼児・児童が色塗りした魚やイカなどが大きく映し出され、自在に泳ぎだすと「出てきた」「私のイカだ」などと歓声を上げ、追い掛け回していた。
同部の齋藤百花副部長(2年)は「昨年より準備期間が短かったため、大変だった。自分たちの作製したもので喜んでもらい、とてもうれしい」、指導する湯澤一教諭(情報科長)は「3年にわたって取り組み、ノウハウもたまってきた。今後さらに技術を向上させていきたい」と話した。
バーチャル水族館は17日午後2時半ごろまで。参加費無料。同部は今年の市産業フェアにも「バーチャル水族館」を出展。さらに秋田市で開催される全国産業教育フェアでも披露することにしている。