2018年(平成30年) 2月14日(水)付紙面より
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2020年の東京五輪・パラリンピックで、東欧・モルドバ共和国の「ホストタウン」となっている鶴岡市が、今年6月に東京五輪の事前合宿に関する基本合意を同国のオリンピック委員会と取り交わすことになった。13日に鶴岡市役所を表敬訪問したモルドバのヴァシレ・ブマコフ駐日大使が明らかにした。カヌー競技などの強豪国のモルドバからは、16年のリオデジャネイロ五輪に選手25人が出場している。
モルドバと鶴岡市は、同市内の企業による学校施設へのバイオマスペレット暖房施設導入の技術協力で縁があり、大会参加国と自治体が交流を図るホストタウン認定を受けた。
ブマコフ大使は、鶴岡のホストタウン推進事業による有機農業に関する交流行事や、大山新酒・酒蔵まつりなど鶴岡の食文化の視察のため10―13日の日程で来鶴。13日に市役所を訪れ、皆川治市長を表敬した。
懇談でブマコフ大使は「モルドバ代表の選手団の合宿に向け、6月下旬には鶴岡市と基本合意を締結したい」と述べ、鶴岡を東京五輪の事前合宿地とする意向を示した。またワインなどで知られ、ブドウをはじめ農業が盛んなモルドバで、農業大臣を務めた同大使は「鶴岡の食文化は素晴らしい。スポーツに限らず農業や食文化、ビジネスの面でも人と人とのつながりを深め、幅広く鶴岡と交流を続けていきたい」と、東京五輪をきっかけにした鶴岡市との多方面での交流継続に期待を表明した。
皆川市長は「しっかりと準備を進め、より良い合意ができるようにしていく。いろんな角度から交流が発展するよう努めていきたい」と応じた。
同市によると、モルドバ・オリンピック委員会の委員長が6月29日―7月2日の日程で鶴岡を訪れ、練習施設や宿泊施設などを視察し、事前合宿に関する基本合意を締結する。
16年のリオデジャネイロ五輪にモルドバからはカヌーやアーチェリー、ウエートリフティング、陸上などに選手25人が出場した。鶴岡市はカヌーの練習場として西川町を想定している。モルドバのホストタウンには同市のほか、長野県東御市も登録されている。
2018年(平成30年) 2月14日(水)付紙面より
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県内で雪下ろしや除雪作業に伴う事故が増加していることを受け県庄内総合支庁は13日、酒田市と鶴岡市で事故防止を目的とした啓発活動を繰り広げた。
庄内地域でも今季、重傷11件、軽傷3件の事故が発生(2月9日現在)している。事故が多発していることから県は、1月19日―2月4日の「雪害事故防止週間」を今月28日(水)まで延長。同総合支庁は雪害事故防止に向けて今回の活動を企画した。
この日は同総合支庁防災安全室の松永睦消防防災主査ら3人が、酒田市泉町のホームセンタームサシ酒田店、鶴岡市ほなみ町のDCMホーマック鶴岡店で啓発活動を実施した。
このうちムサシ酒田店の活動では、▽作業は2人以上で▽はしごはしっかりと固定▽2メートル以上の高所作業では命綱が必須▽道具類のメンテナンスをしっかり▽気温が高い時は屋根の雪の緩みに注意―などと安全作業のポイントを記したチラシと冊子、ポケットティッシュを来店者に配布して注意を喚起。受け取った来店客は「今年は雪多いがらのー」などと答え早速、冊子に見入っていた。