2018年(平成30年) 4月24日(火)付紙面より
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大沼瑞穂厚生労働大臣政務官(県選出参院議員)ら厚労省関係者による日本海総合病院(酒田市)の視察が22日行われた。同病院を運営する県・酒田市病院機構(栗谷義樹理事長)など酒田地区の9法人で組織する「地域医療連携推進法人 日本海ヘルスケアネット」について、同法人代表理事の栗谷理事長が設立の経緯と今後の取り組み概要を説明した。
視察には大沼政務官と厚労省医療経営支援課の樋口浩久課長、染谷輝医療法人指導官らが訪れた。ヘルスケアネットは今月1日付で県の認定を受けた。一般病院のほか、精神科の専門病院と酒田地区の医師会、歯科医師会、薬剤師会がそろって入り、こうした形での地域医療連携法人設立は全国初という。
少子高齢化、人口減少とともに、医療人材確保が困難な状況にあって、地域全体で連携して機能分担などを進め、効率的で質の高い医療の提供と医療と介護との切れ目ないサービスの提供につなげる狙いがあり、国が進める「地域包括ケアシステム」構築のモデル的取り組みとして注目されている。
栗谷理事長はヘルスケアネット設立の経緯などについて触れ、「医療と介護の提供体制が、このままでは成り立たなくなる。医療圏を再構築し、基幹病院がハブ機能を持ち地域の医療を支える仕組みづくりが必要」とした。同ネットに参加する法人の代表も出席し、医師の配置基準や検体検査機能の集約などについて、法制度の改善を要望した。
ヘルスケアネットの取り組みについて、樋口課長は「人口減少の中で地域医療の維持が最大の課題。各地域への横の展開の参考事例になる」と評価し、大沼政務官は「改善が必要な点はしっかりと議論していきたい」と述べた。
2018年(平成30年) 4月24日(火)付紙面より
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遊佐町のNPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)が主催した日帰りツアー「厳選!こだわりの花めぐりバスツアー」が21日、町内一円で行われ、参加者が各所で咲き誇るソメイヨシノを中心とした花々、遊佐の大自然を堪能した。
交流人口を増やすとともに、町民との触れ合いを深めてもらい、より多くの人から「遊佐ファン」になってもらおうと、同法人は2012年から町の自然や祭り、食などにスポットを当てた日帰りツアー「ゆざツアー」を随時催行している。
きれいに晴れ渡り、絶好のツアー日和となったこの日は庄内地域一円から男女31人が参加。同法人の村井仁事務局長のガイドで、町内随一の名所となっている中山河川公園(直世)、中心部の八ツ面川沿い、遊佐中学校(小原田)などの桜並木を巡ったほか、鳥海ブルーライン2合目・陣屋付近ではミズバショウを観賞、さらに丸池・牛渡川を見学した。
このうち国内でも有数の清流・牛渡川では、村井事務局長が「海の魚、川の魚、渓流の魚が混在しているのが特徴。年間を通して水温が安定しており、バイカモ、カジカなど貴重な生物が生息している。特にカジカが5種も生息しているのはここだけ」と解説。参加者は熱心に聴き入っていた。また、中山河川公園では雪を抱いた鳥海山を近く望み、桜吹雪が舞う中、ゆったりと河川敷を散策。「天気が良くて何より」と会話も弾んでいた。
村井事務局長は「ツアーをきっかけとし、多くの参加者から再び遊佐を訪ねてもらいたい」と話した。