2018年(平成30年) 6月26日(火)付紙面より
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「第9回日本さかな検定」(通称・ととけん)が24日、酒田市の東北公益文科大内の市公益研修センターなど全国9会場で一斉に行われた。酒田会場では、最年少7歳から最高齢74歳まで193人が受験し、魚と日本魚食文化に関する問題に挑戦した。
ととけんは、日本の豊かな魚食文化に親しむことなどを狙いに2010年から毎年、日本さかな検定協会(本部・東京都)が全国各地で開催。9回目の今年は、酒田市と山口県下関市の初開催2会場を含め全国9会場で行われ、初級3級、中級2級、上級1級の3種で計2427人が受験した。
酒田会場は、地元の水産業の魅力をアピールするきっかけにしようと、市が開催を全面的に支援する形で誘致。東北の日本海側では初開催となって、本県を中心に、新潟や秋田、岩手、千葉の各県を含めて老若男女が受験した。
この日午後1時からの1級と3級の試験には、1級3人と3級81人の84人が受験。試験前にはギリギリまで魚類図鑑を真剣に読む小学生もいた。同0時50分からの事前説明で問題用紙が配布されると、会場は張り詰めた空気になった。
会場の外では「酒田ととけん応援まつり」として前日の23日から、地元の行政や漁業関係者らによる実行委員会が鮮魚や水産加工品の販売などを行い、大勢の人が訪れた。
試験結果は8月上旬ごろに各受験者に通知される。
2018年(平成30年) 6月26日(火)付紙面より
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第33回みなと酒田トライアスロン・おしんレースが24日、酒田市の北港周辺で開かれ、同市が東京五輪・パラリンピックでホストタウンになっているニュージーランド(NZ)の2人を含め国内外のアスリート約500人が、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)のコースで鉄人ぶりを競った。
地元愛好者らによる実行委員会(富樫幸宏委員長)が毎年この時期に開き、全国的な大会として定着。今年は最年少13歳から最高齢82歳まで496人がエントリーした。年齢区分別の「エイジ」(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計51・5キロ)、同距離を2、3人でリレーする「リレー」、ビギナーや中高生を対象にした「スプリント」(スイム400―500メートル、バイク13・3キロ、ラン3・4キロ)の各部門で競技が行われた。
NZの2人は、酒田市が本年度のホストタウン推進事業で創設したスカラシップ(奨学金)制度で招いた男子2人で、高校生のルーベン・トンプソンさん(17)、大学生のヤヌス・スターフンバーグさん(19)がともにスプリントの部に出場。エイジの部には安田大サーカス団長の安田裕己さん(44)、スプリントの部には本県出身のスピードスケート選手・加藤条治選手(33)もエントリーした。
この日は青空が広がる絶好のコンディションに恵まれた。スイム会場となった大浜海岸では開会式に続き午前8時半、ホーンの合図でエイジの10―30代から次々にスタート。水しぶきを上げて力泳した後は砂浜に駆け上がり、今度は自転車に乗って懸命にこいだ。沿道の見物者から「頑張れー」の声援が飛んだ。
最高齢82歳の石黒修吉さん(新潟市、エイジの部)はスタート前、「3種目を続けるので、体力や技術だけでなく、人間性が問われる競技。そこが面白い」と競技の魅力を話した。
スプリントの部では、トンプソンさんが1位となり、スターフンバーグさんが2位と、NZの2人がワンツーフィニッシュを飾った。