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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 8月19日(日)付紙面より

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住民主体のまちづくりを

 遊佐町遊佐地区の住民による「まちづくりワークショップ」が18日、同町の遊佐まちづくりセンターで開かれた。遊佐地域づくり協議会が、住民が主体的にまちづくりに参画していくための「遊佐地区まちづくり基本計画」の策定に向けて開いたもので、地区内の老若男女約60人が地区の好きなところや嫌いなところ(課題)を挙げて意識を共有しながら、将来のまちづくりへの意見やアイデアを出し合った。

 同町では2009年度、各地区の公民館が廃止され、まちづくりセンターに移行。これに伴い、町の社会教育主事がいなくなり、住民による地域づくり協議会が主体的にまちづくりに関わる体制を強化している。町はその一環で6つの地区ごとにまちづくり基本計画を策定するよう推奨しており、これまで蕨岡、稲川、西遊佐の3地区が策定している。

 町中心部を含む遊佐地区では今年2月から、東北公益文科大の武田真理子教授の助言を受けながら策定作業に着手。今回のワークショップは地域の資源や課題を共有し、計画策定の参考とする狙いで開いた。6、7人ずつの9グループに分かれ、公益大の地域共創コーディネーターでNPO法人ぼらんたす(鶴岡市)事務局長の栗原穂子さんの指導を受けた。武田教授や公益大の学生、ぼらんたすメンバーがスタッフとしてサポートした。

 参加者は初め、地区の好きなところや課題を付箋に書き、テーブルの模造紙に貼りながら説明。好きなところでは「自然が豊か」「水がおいしい」「人が優しい」「買い物が地区内でできる」など、課題では「人口減少」「若者が少ない」「車がないとどこにも行けない」「医者が少ない」「町のイベントに参加する人が決まっている」などが挙がった。引き続き、「5年後はこんな地区にしたい」をテーマに、「大事にしたいこと」を列挙。「人とのつながりを大切にしたい」「楽しく働き、楽しく余暇を過ごせる環境をつくれば、人も自然に集まってくる」などさまざまな意見やアイデアが出て、会場は熱気に包まれた。

 遊佐地域づくり協議会の佐藤憲三会長(67)=同町遊佐堅田=は「遊佐地区は山間部、中山間部、町場と多様で、山間部は人のつながりは濃いが人口減少が深刻など、課題も違う。秋には協議会内部で同様のワークショップを開いて課題を掘り下げ、来年2月までに基本計画を策定する。これまでの行政頼みの意識から脱却し、地域の課題は自分たちで解決していく意識を高めたい」と話した。

熱気に包まれた遊佐地区のまちづくりワークショップ
熱気に包まれた遊佐地区のまちづくりワークショップ


2018年(平成30年) 8月19日(日)付紙面より

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枝豆ずくめの料理堪能

 鶴岡市家中新町の松柏会館で18日、「松柏の枝豆」の直売に合わせた感謝イベントが開かれた。生産農家手作りのさまざまな枝豆料理が振る舞われ、県内外から訪れた人たちが香り強く味の濃い枝豆ずくめの料理を堪能した。

 野菜の種子や苗などを販売する松柏種苗部(菅原和行社長)が、NPO法人荘内松柏会(佐藤謙理事長)の生産者が栽培する枝豆を5年前から直売している。松柏会は1936(昭和11)年に庄内一円の農業青年らで結成。農業技術研修や優良種子の配布などを行っており、昭和30年代に会員が白山だだちゃなどから選別改良した良食味の「庄内1号」「庄内3号」などを開発し、会員たちが受け継いでいる。

 この日は、午前10時のイベント開始前から家族連れなどが会館を訪れ、豆ご飯や枝豆みそ汁、枝豆の天ぷら、枝豆プリン、枝豆入り卵焼きなどが振る舞われた。来場者は大広間で、大正時代の造りという会館建物の雰囲気と生産者らとの会話を楽しみながら、数々の枝豆料理に舌鼓を打ち、「豆の味が濃い」「おいしい」など口々に話していた。

 鶴岡市内の知人に誘われて大阪府岸和田市から訪れた阪本美佐子さん(51)は「大阪で購入して食べただだちゃ豆とは全く違う味。おいし過ぎて感動しました。本場で食べる本物はやっぱり違う。お土産にいっぱい買って、大阪の人にも本物の味を知ってもらいたい」と満足そうに話していた。

 松柏会館の枝豆直売は9月中旬まで毎日午前9時―午後4時(日曜は午後1時)。価格はいずれも1袋500グラム入り600円(税込み)。発送も行う。問い合わせは同会館=電0235(22)0537=へ。

生産者手作りの枝豆ずくめの料理が振る舞われた「松柏の枝豆」の感謝イベント
生産者手作りの枝豆ずくめの料理が振る舞われた「松柏の枝豆」の感謝イベント



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