2019年(令和1年) 12月18日(水)付紙面より
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鶴岡南、鶴岡北高を統合して県立中学校を併設する庄内中高一貫校(仮称)について、県教育委員会は17日、開校予定年度を2024年度とすると発表した。県内では16年4月開校の東根市の県立東桜学館中学・高校に次いで2校目の中高一貫校となり、庄内中高一貫校では現在の小学2年生が最初の中学校入学選抜対象の学年となる。
県教委が今年3月に策定した田川地区の県立高校再編整備計画によると、庄内中高一貫校は鶴岡北高を中学の校舎、鶴岡南高を高校の校舎として活用する。1学年の学級数は中学が2―3学級、高校が普通科6学級と理数科1学級の計7学級を予定している。
県教委は今年7月に庄内中高一貫校の教育基本計画策定委員会を設置し、開校準備を本格化させ、教育理念や入学定員数、施設整備計画などを協議。ソフト、ハードの両面から開校予定年度の検討を進めていた。
開校までのスケジュールでは、来年7月をめどに教育基本計画を策定し、引き続き開校整備準備委員会(20―21年度)、開校準備委員会(22―23年度)を設置し、24年度の開校に備える。一方、施設改修について、中学校舎の鶴岡北高は21年度に基本・実施設計、23年度に工事を行う。高校校舎の鶴岡南高は20年度に地質調査、21―22年度に基本・実施設計を行い、改修は23―25年度に予定する。高校校舎は24年度の開校時も改修工事が継続されるが、県教委は仮校舎を活用するなどの対応によって教育活動に支障はないとしている。
県教委は17年10月、田川地区の高校再編整備計画の中で、24年度までの開校を目指す併設型中高一貫校設置案を提示。その後、統合される両校のOBや地元などから反対意見や慎重な対応を求める意見が相次ぎ、当初見込んだ18年1月の定例教育委員会での方針決定を見送るとともに、関係方面からの聞き取り、庄内5市町長への意向調査を実施。今年3月に「24年度以降のできるだけ早い時期」の開校を目指すとした方針を決定していた。
2019年(令和1年) 12月18日(水)付紙面より
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観音様のお歳夜の17日、鶴岡市本町二丁目の七日町観音堂境内で師走の風物詩「だるま市」が開かれ、開運を求める人たちでにぎわった。
境内には大小さまざまなだるまを扱う3軒の露店や屋台が軒を連ねた。午前中は比較的穏やかな天候となり、参拝者が次々訪れ、観音様にお参り。「厄よけに、家の中でにらみを利かせる顔を選んで」などと、露店先でだるまにまつわる話を聞きながら縁起物を求めていた。
同市内に住む河野良子さん(56)は横浜市から帰省していた息子夫婦の康晴さん(27)と理恵子さん(32)、孫の陽磨君(2)と4人で観音様を参拝。「陽磨は来年から幼稚園。元気に遊んで友達をいっぱいつくってもらいたい」と離れて暮らす家族の健康と幸せを願い、だるまを買い求めていた。鶴岡市八色木の女性(77)は「商売をしていた頃から30年、だるま市を訪れている。令和になって初めて迎える新年。家族の健康とたくさんいる孫たちの進学など、いい年になるようにだるまに願いを込めたい」と話していた。
地元町内会では120体の「福だるま」を用意し、抽選で参拝者に進呈。関係者は「天気が穏やかだから参拝者の出足はいいようだ」と話していた。