2020年(令和2年) 10月29日(木)付紙面より
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新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、鶴岡地区医師会と鶴岡市、三川町は27日、唾液による新型コロナPCR検査の検体集積所(サポートセンター)を設置すると発表した。国が打ち出した検査、診療体制整備の一環で、かかりつけ医など地区医師会員の診療所と連携した方式を取り、11月2日から来年3月末までの設置を予定している。
鶴岡地区医師会は、同時流行した場合の各診療所の負担と医療従事者の感染リスクの軽減を目的に、検査体制の在り方を検討してきた。検体集積所は同市馬場町の鶴岡公園東駐車場(旧荘内病院跡地)の一角に、プレハブ2棟を設ける。
発熱などの症状がある場合、かかりつけ医などの診療所の医師が問診などでPCR検査が必要かどうかを判断。必要となった場合は唾液の採取容器(キット)が渡され、患者が自ら唾液を採取しサポートセンターに届ける。サポートセンターでの回収はドライブスルー方式で行い、開設は月曜―土曜(日曜祝日、年末年始を除く)の午後1―同4時。1日に約90件の受け付けが可能と見込んでいる。
回収された検体は県外の検査機関に送付され、結果判明は検体提出から2日ほどかかるという。検査結果は受診した医療機関を通じて本人に通知される。発熱症状などがあって医療機関を受診する場合は、受診前に必ず、かかりつけ医か「山形県受診相談センター」(フリーダイヤル0120―880006、24時間対応)に電話で相談してから受診する。
同地区医師会の福原晶子会長、皆川治鶴岡、阿部誠三川の両市町長が市役所で会見し、サポートセンター設置を説明した。福原会長は「季節性インフルエンザなどで今後、発熱患者が増えることが予想される。安全で確実な方法で対応していく。医療機関の受診の方法についても行政と連携して周知していきたい」と話した。
2020年(令和2年) 10月29日(木)付紙面より
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国土交通省の山形河川国道事務所と酒田河川国道事務所は27日、鶴岡市と西川町を結ぶ国道112号月山道を利用するドライバーに対し、チラシを配布しながら冬タイヤ早期装着の呼び掛けを行った。昨年は11月15日に月山第一トンネル付近で初雪が観測されており、11月を目安に冬タイヤへの装着を勧めている。
山岳豪雪地帯を通過する月山道は早期積雪の恐れがあり、近年最も早い初雪日で2014年10月28日。ノーマルタイヤによる雪道での立ち往生、事故などを未然に防ぐために早期装着を呼び掛ける活動を10年以上前から展開している。
このうち、鶴岡市では上名川の米の粉の滝ドライブインで実施され、両事務所や道路工事関係者、鶴岡警察署など20人が参加。沿道では冬タイヤ早期装着を呼び掛けるのぼりを掲げ、ドライブイン利用者には直接、声掛けを行った。
同事務所月山国道維持出張所の舘山幸大所長は「11月に入ると月山道はいつ雪が降ってもおかしくない状況になる。急勾配な部分が多数あるので、冬タイヤ装着後もスピードの出し過ぎには十分注意してほしい」と話す。
同署によれば、昨年までの過去5年間、同署管内における人身事故件数は年々減少しているのに対し、月山道での事故件数の割合は増加傾向。特に冬季間の事故発生が多く、1―2月にかけて集中している。