2020年(令和2年) 1月5日(日)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)では今年のえと・子(ね)にちなんだ海の生き物を展示する「干支(えと)展」が行われ、漢字で「海鼠」と書くナマコが2種類展示されている。31日(金)まで。
干支展は旧館時代から行われており、前回の子年ではネズミのような顔をした魚のネズミゴチや、ネズミハタなどを展示。今年は「鼠」の文字が入るナマコにスポットを当てた。
同館のキッズコーナーに展示されているナマコは、鬼の角のようないぼが体中を覆っている赤褐色のアカオニナマコ(赤鬼海鼠)と、名の通り水深80―600メートルほどの沖合に生息するというオキナマコ(沖海鼠)の2つ。いずれも同市の由良沖で底引き網によって捕れたもので、オキナマコは「いりこ」という乾物に加工され、中国に輸出されている。
担当者は「ナマコにスポットが当たることはなかなかないことなので、これを機にいろんな人に見てほしい。来年もえとにちなんで趣向を凝らした展示ができれば」と話した。
2020年(令和2年) 1月5日(日)付紙面より
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全国の8県10行事で構成する「来訪神‥仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されているアマハゲを含む「遊佐の小正月行事」が3日夜、遊佐町吹浦の女鹿集落で行われた。
「遊佐の小正月行事」は、秋田県境に近い滝ノ浦、女鹿、鳥崎の3集落に連綿と受け継がれている。1日夜には滝ノ浦集落で行われた。
3日は20―40代の若衆5人が「ケンダン」と呼ばれるみのをまとい、▽赤鬼▽青鬼▽赤じんじ▽黒じんじ▽がんぐつ―と呼ばれる漆塗りの面をかぶってアマハゲに扮(ふん)した。
鎮守・八幡神社で参拝した後、午後4時すぎに出発。玄関先で「ドーン」と勢いよく太鼓を打ち鳴らし、奇声を発しながらアマハゲが一斉に家の中に入ると、子どもたちは怖さのあまり両親らにしがみつき、涙声で「いい子にします」と。海よりの強風が吹き付け、冷たい雨が降り続く中、アマハゲは集落内の約20戸を回った。
6日(月)の夜半には鳥崎集落でも行われる。