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2020年(令和2年) 2月20日(木)付紙面より

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温海の活性化願う酒 摩耶山

 鶴岡市温海地域の限定販売酒「摩耶山」の新酒発表会が18日、あつみ温泉のたちばなやであり、関係者が今年の出来栄えを確認して販売開始を祝った。「しぼりたて」と「にごり酒」の2種類が20日(木)から温海地域の酒販店に並ぶ。

 清酒「摩耶山」は、温海地域の酒販店で組織する「酒徳会」(佐藤満也会長)が、地域の特産にと2005年から加盟店の限定で毎年販売。同地域の越沢の棚田を潤す摩耶山麓の湧水「郷清水」で栽培された「はえぬき」を100%使用し、東北銘醸(酒田市)に醸造を依頼している。地元産米を使った「ご当地限定酒」であるとともに、18年に行われた世界最大規模の酒類品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」でトロフィー受賞の「初孫伝承きもと本醸造」と同じ製法で品質も折り紙付き。

 今年は東北銘醸の担当者によると「切れ良く仕上がった。料理に合う」という。いずれも720ミリリットルで「しぼりたて」(税込み1100円)を3500本、「にごり酒」(同1210円)1500本を、酒徳会加盟18店舗で販売する。熟成を経た「蔵出し原酒」(同1210円)は約1000本を7月から販売予定。

 発表会には酒徳会会員や地元の観光協会、商工会などの関係者ら55人が参加。佐藤会長は「地域活性化の願いを込めた酒。ぜひ温海の湯に入りに来て、摩耶山を味わってほしい」とアピール。自営業の万年周一さん(73)=同市湯温海=は「今年もいい出来。度数が19度近くと高めなのがいい」と上機嫌だった。

 摩耶山の新酒をはじめ、摩耶山ベースのカクテルなどが飲み放題になるイベント「第9回あつみ温泉・摩耶山新酒まつり」が3月7日(土)午後3時から、あつみ温泉朝市広場で開かれる。抽選券付き前売り券は1200円(当日券1500円)。新酒まつりに合わせ、あつみ温泉の宿泊施設では同日限定でお得な宿泊プランも用意。JRあつみ温泉駅と会場間で無料のシャトルバス運行もある。

 翌8日(日)には在来野菜「越沢三角そば」が伝わる越沢でのそば打ち体験と、東北銘醸酒蔵見学などを盛り込んだツアーも開催。参加費1人4500円。あつみ観光協会では「まつり当日はお酒を堪能してあつみ温泉に泊まり、ぜひ翌日のツアーにも参加を」とPRする。問い合わせは同観光協会=電0235(43)3547=へ。

温海地域限定販売の日本酒「摩耶山」の新酒を堪能する参加者
温海地域限定販売の日本酒「摩耶山」の新酒を堪能する参加者


2020年(令和2年) 2月20日(木)付紙面より

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第1回鶴岡ナンバー1次世代料理人決定戦

 鶴岡市内の若手料理人を対象としたコンペティション「第1回鶴岡ナンバー1次世代料理人決定戦」が18日、同市のグランドエル・サンで行われ、初代グランプリの栄誉に日本料理店「庄内ざっこ」の齋藤翔太さん(36)が輝いた。

 同市では初の料理人のコンペティション。鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)が主催した。市内の45歳以下の料理人を対象に、「通常提供できる『鶴岡』を表現した新メニュー」をテーマにレシピを募り、書類などによる1次審査で選ばれた6人が決勝に臨んだ。

 グランプリに選ばれた齋藤さんの料理は「『豊食を繋(つな)ぐ』口細カレイの包み焼き やさしいソースで」と題した。鶴岡の食文化の中で市民に古くから親しまれている口細と、在来野菜のカラトリイモを主に、しょうゆの実なども使い多様な調理で仕上げた。口細の香ばしさも生かし、世代を問わず誰もが楽しめる料理を目指した。

 グランプリ発表で会場内に名前が告げられた時、齋藤さんは感極まって涙がこらえられず「男泣き」。「前夜まで不安だった。鶴岡のおいしい食を何とか伝えるものをと考えて作った。料理人や生産者、漁師になる若い人たちの励みになれば」と喜びを語った。

 この日の決勝は、県内外の料理関係者ら審査員11人が調理技術やプレゼンテーション、味などを採点。抽選で選ばれた市民審査員6人が料理を味わって投票した得点を加点して最終順位を決定した。齋藤さんは準グランプリの2人と共に、3月には鶴岡市と同じユネスコ食文化創造都市のイタリア・アルバへの研修派遣、料理雑誌への特集記事掲載などの特典が与えられ、鶴岡の食文化の魅力を国内外に発信する役割を担う。グランプリ以外の受賞者は次の通り。

 ▽準グランプリ=木村英之(ベルナール鶴岡)須田剛史(魚匠ダイニング沖海月)▽審査員特別賞=遠藤亮(鶴岡協立病院)

初代グランプリに輝いた齋藤さん(右)
初代グランプリに輝いた齋藤さん(右)

齋藤さんの料理
齋藤さんの料理



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