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2021年(令和3年) 10月16日(土)付紙面より

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ANA・CA5人酒田に移住通常業務と情報発信担う 「地域創生事業」全国初の試み 観光PRや商品開発活動

 全日本空輸(ANA)は、客室乗務員(CA)が酒田市に移住、東京・羽田空港まで「通勤」しCAとしての業務を続けながら、広く庄内地域に関する情報発信を行う「ANA SHONAI BLUE Ambasador」事業をスタートさせる。今月1日の庄内空港開港・就航30周年を記念した事業で、移住する女性5人が13日、酒田市役所を表敬し、丸山至市長に意気込みなどを語った。

 同社は長年培ってきた航空輸送事業に加えて、新たに「地域創生事業」を展開。それぞれを深化させることで地域、顧客、会社の「三方良し」を目指そうと同事業を企画した。庄内空港発着便を含め全国的に新型コロナウイルスの影響で減便が続く中、雇用を維持するとともに、新たな業務を担当することで社員のスキル向上を図るのが狙いで、同社によると、全国初の取り組みという。

 今回、同事業に応募し酒田市に移住するのは、いずれもCAとして国際線、国内線に乗務している切江沙也香さん(30)=長崎県出身、佐藤菜々子さん(27)=山形市出身、西紅映さん(28)=埼玉県出身、坂本里帆さん(27)=東京都出身、九鬼江実さん(24)=神奈川県出身=の女性5人。このうち西さんは母親が酒田出身で、2018年の酒田まつりの際、花魁(おいらん)道中で主役を務めた経験がある。

 5人は今年12月以降、ANA便で庄内空港から羽田空港に「出勤」し、業務に従事。同じく飛行機で酒田に「帰宅」する一方、地域創生などを担うグループ会社・ANAあきんど(旧ANAセールス)の庄内支店員として、庄内地域を中心に観光PR、地元酒蔵との商品開発といった活動に取り組む。期間は2023年3月末まで。

 5人はこの日、西祐一郎ANA広報部担当部長、前田誠ANAあきんど庄内支店長らと共に市庁舎を訪問、自己紹介に続き「雪の降る地方に住むのは初めてなので楽しみ」「日本酒と食べ物がおいしい場所だと感じた」などと述べた。これを受け丸山市長は「庄内地域はまだ発信力が足りていないことが課題なので、力をぜひ貸してほしい」と歓迎した。

 山形市出身の佐藤さんは「地元の魅力をあらためて知りたいという思いから事業に参加した。一度、山形を離れたからこそ分かる魅力もあると思うので、そうしたことを発信していきたい」、西さんは「祖母は市内に住んでいる。幼少の頃は海にも行っており、思い出深い場所で、ぜひ力になりたい」とそれぞれ話した。

丸山市長を囲む酒田市に移住するCAたち。左は前田支店長
丸山市長を囲む酒田市に移住するCAたち。左は前田支店長


2021年(令和3年) 10月16日(土)付紙面より

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《ひと》キャンピングカーをツールに地域貢献 キャンピングカーのレンタル事業始める

佐藤知志(さとう・ともゆき)さん

 鶴岡市の大山ボデー社長。今年3月、キャンピングカーのレンタル事業をスタート。土日はすべて予約で満杯、特に8月は31日間の中で29日間稼働した。「素朴にキャンピングカーがあったら面白いのでは、と考えたのがきっかけです。コロナ禍で私自身が家族とキャンプをする機会が増えました。『自分が楽しいことは他の人も同じはず』といった感覚で始めてみました」

 新潟と神戸の展示場で2台の中古キャンピングカーを購入。新事業をスタートして間もなく、県内一円から予約が舞い込むようになった。

 「最初は内陸方面から予約が来るとは思いませんでした。何よりも新しいお客さんと出会えたことが一番うれしかった」という。

 北海道や四国に約10日間出掛けたシニア夫婦、新婚旅行に利用した新郎新婦、県内のキャンプ地を巡ったファミリーなど。「手始めの1年目は、だいたいこのくらいの利用があればいいかな」と想定したことが5カ月でクリアした。

 佐藤社長が自ら自社ネットの動画に登場。初心者向けにキャンピングカーの「あれこれ」を丁寧に伝えていることも顧客のハートをつかんだ。お客さんアンケートで▽傘立てがほしい▽タオル掛けもあれば便利▽女性の立場から化粧鏡は必需品▽子どもが落ちないようベッドに柵を付けて―といった要望にも対応した。「みんなでつくるキャンピングカー」の考えがそこにある。

 今後は山形市の旅行会社とタイアップし、県内の穴場をキャンピングカーで周遊するコースも検討中だ。「キャンピングカーをひとつのツールにして県外のお客さんが山形を訪れる機会を増やしたい。ゆくゆくは庄内が大好きになって移住してもらえたら、という夢があります。少しでも人口減少の問題を解消できないか、とも考えています」。キャンピングカーで地域に貢献したい佐藤社長の夢は尽きない。

 大山ボデーは鈑金、車検、車販売などを手掛ける。山形市内のディーラーに就職して修行を積んだ後、30歳の時に地元鶴岡へ。昨年1月に父親の後を継いで社長に就任した。趣味はアウトドア全般。好きな言葉は「経験がすべて」。46歳。

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