2021年(令和3年) 1月17日(日)付紙面より
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旬の食材をふんだんに盛り込んだメニューや温泉入浴などで冬の温海を存分に楽しむ「温海旬御膳?冬のごっつぉめぐり?」が今年も始まった。15日から来月28日までの期間、鶴岡市温海地域内の宿泊施設や飲食店10店舗で、日本海の荒波が育てた旬の海鮮料理が提供される。
温海旬御膳は温海地域の特色ある山海の食を提供して冬季の誘客を図り、温海地域をPRしようと、あつみ観光協会などの呼び掛けで2009年から毎年この時期に実施している。今回はあつみ温泉街のある湯温海、温海、鼠ケ関の各地区から旅館やホテル、カフェ、すし屋などで実施。旬の食材の定番料理や創作料理などを提供する。料金は施設で異なり、3000円から5000円で設定され、旅館施設は温泉入浴付きとなっている。
このうち、寿司割烹「雅」が提供する旬御膳では、塩ベースのあっさりとした風味に仕立てた寒ダラ汁、アンコウや牡蠣(かき)を使った鍋など体温まる冬の味覚をそろえた一方で、早春を感じてもらおうと、タラノメやコゴミ、ウドなどの山菜の天ぷらを用意。地元の温海かぶを使った創作料理、鼠ケ関港などで水揚げされた海鮮をふんだんに使った握りずしや造りの盛り合わせなど、海と山の幸の両方が楽しめる。
粕谷雅昭店主は「県内外からのお客さまに楽しんでもらうことはもちろん、地元の方にも楽しんでもらえるように地域の素材を使い、この地域にあったものを発信していきたい。どの店もメニューが違い、みんな試行錯誤を重ねている。それぞれ違うメニューを、ぜひ楽しんでほしい」と話している。
温海旬御膳は施設によって利用時間が異なり、利用の3日前までに予約が必要。問い合わせはあつみ観光協会=電0235(43)3547=へ。参加施設は次の通り。▽あつみ温泉地区=たちばなや、あつみホテル温海荘、東屋旅館、かしわや旅館、瀧(たき)の屋、足湯カフェチット・モッシェ、末広寿し▽温海地区=寿司割烹雅▽鼠ケ関地区=鮨処朝日屋、民宿咲
2021年(令和3年) 1月17日(日)付紙面より
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鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で15日、1年間お世話になったお守りなどを燃やして今年一年の無病息災や家内安全を祈る「どんど焼き祭」が行われた。今年は郵送でも受け付け、県内各地から多くの縁起物などが寄せられた。
同神社では小正月を締めくくる恒例行事として門松などの正月飾りや、古くなったお札、お守りなどに感謝し焚き上げている。どんど焼きの火に当たると1年間風邪をひかないとされ、例年スルメや昆布などを竹ざおの先に挟んで燃え上がる火にあぶって食べ、無病息災を祈る。しかし今年は感染症対策の観点から取りやめ、振る舞いの甘酒も持ち帰り形式にした。
同日、参道には約3メートル四方の焼き場が設けられ、年末から同神社に持ち込まれた松飾りやだるまなどが積み上げられた。定刻を迎えると疫病鎮静祈願などの神事が始まり、神火をともした松明(たいまつ)で火入れ。同神社に奉納された絵馬なども次々と火の中へ入れられ、静かに手を合わせる参拝者の姿も見られた。
石原宮司は「新型ウイルスはあっという間に世界中に広まってしまい、今、私たちは長いトンネルの中にいるような状況が続いているが、どんなに長いトンネルでも出口はある。もう少しみんなで心を一つにして頑張っていきましょう」と話していた。