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2021年(令和3年) 1月22日(金)付紙面より

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自分たちの将来託せる候補は 庄農高1年生が知事選の模擬投票

 鶴岡市の庄内農業高校(加藤千恵校長、生徒156人)で21日、県知事選(24日投開票)をテーマにした主権者教育の授業が行われ、1年生が選挙の仕組みや実際の2候補の政策を学び、模擬投票を体験した。

 主権者教育は、社会の構成員として主体的に地域の課題解決などに関わっていく力を養うもの。今回は、国語科の佐藤忠教諭が「国語総合」の一環で初めて企画。午前に食料生産科32人、午後に食品科学科の21人が学んだ。

 午前の授業では、佐藤教諭が「2年前の参院選の投票率は、県全体は全国一(60・74%)だったが、10代は36・33%と低かった」「今回の知事選では新人の大内理加氏と現職の吉村美栄子氏が立候補している」など説明。生徒たちは、子育て支援や農業振興など両候補の政策に関する新聞切り抜きを読んだ後、どちらを支持するか投票用紙に名前を書き、教卓に置かれた投票箱に入れた。

 渡邉孝晟さん(16)は「将来は就農するが、農業は高齢化が進んでいる。若い農業者が増え、地域の経済が良くなりそうな人に投票した」、齋藤朱葉さん(15)は「将来、子どもができた時、より暮らしやすく、みんなが『山形は良いところだ』と思える県になるかどうかで判断した」と話した。

 佐藤教諭は「多くの情報が出ている今が一番関心を持ってもらえるはず。本校の卒業生は7、8割が県内に残るため、投票権を持つ前から身近な政治のことを考えてもらえたら」と語った。開票は、実際の知事選の開票後に行うという。

模擬投票を行う庄内農業高の生徒たち
模擬投票を行う庄内農業高の生徒たち


2021年(令和3年) 1月22日(金)付紙面より

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鶴高専 専攻科24人研究発表 地元企業招く

 鶴岡工業高等専門学校(高橋幸司校長)の専攻科は20日、同校で内陸2社を含む地元企業5社を招いて研究発表会を行った。高専“6年生”に当たる専攻科1年生24人が各自研究を披露した。

 電気電子・情報コースの皆川大地さん(21)=酒田東部中出身=は「トマトの収穫時期および収穫量の予測に関する研究」と題して発表。トマトの熟度(色づき)を定点カメラで撮影、5段階に分けデータを集約させ「どの時点で収穫すれば、おいしい作物として出荷できるか」を研究した。これまで農家が目視で判断していたものをAI(人工知能)でどこまで可能かを追求した。

 昨夏の2カ月間、JA全農山形研修農場(三川町)のハウスに高精度カメラを持ち込み、時間ごとに狭い通路を台車で押しながら撮影、データを集めた。将来的にはAI機能があるロボット車で、定点観測して省力化につなげたいという。「祖父が農家で、農作業の効率化を考えた。自分は車関係に興味があるし、ちょうど良いテーマだった」と皆川さん。ロボット車は後輩たちが実現に向け開発していくという。

 指導した韓国人研究者の金帝演准教授(48)は「学生のアイデアが地元農家に役立つ研究になる。素晴らしいことです」と目を細めた。同准教授の教え子では、庄内観光を公共交通機関を使っても待ち時間がなく無駄なく回れるかをアルゴリズムを用いて研究した齋藤大輝さん(21)の発表も注目を集めていた。

 なお参加した企業は東北エプソン(酒田市)、オリエンタルモーター、テクマン工業(鶴岡市)、オプテックス工業(尾花沢市)、デンソーFA山形(天童市)。

AIを生かしたトマト収穫の研究を発表した皆川さん
AIを生かしたトマト収穫の研究を発表した皆川さん



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