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2021年(令和3年) 2月27日(土)付紙面より

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もうすぐ「桃の節句」 ひな菓子づくりピーク

 桃の節句(3月3日)が近づく中、庄内地方の菓子店では、「練り切り」を使った伝統のひな菓子づくりがピークを迎えている。

 ひな菓子は、全国的にはひし餅やあられが一般的だが、庄内では白あんと求肥(ぎゅうひ)を練った練り切りで、鯛(たい)や筍(たけのこ)、桃、サクラマスの切り身などをかたどったものを供えるのが伝統。北前船で京から伝わった文化が、庄内で独自に発展したともいわれている。

 菓子店「木村屋」(吉野隆一社長)のファクトリーストア工場(鶴岡市覚岸寺)では今年、今月16日からひな菓子作りを開始。職人たちがだだちゃ豆や孟宗竹、温海かぶ、マスの切り身など19種の練り切りを作り、化粧箱に詰める作業に追われている。

 和菓子部の須田文雄部長は「子どもたちの健やかな成長を願い、春らしい明るい気持ちになってほしいと作っている。最近は特にコロナ禍で暗い話題が多いので、家族がこのお菓子を囲み、団らんを楽しんでもらえたら」と話した。

 庄内のひな菓子は近年、各種メディアで取り上げるなどして県内外で人気が高まり、県外からの取り寄せや、地元の人が縁者に贈るなど、発送注文が増えているという。

 製造は今週末がピーク。月遅れでひな祭りを祝ってきた伝統で、4月上旬まで、6個入りから13個入り程度(価格は2000―4000円程度)まで計約5000箱を作るという。

練り切りのひな菓子を化粧箱に詰める職人たち=25日、鶴岡市の木村屋
練り切りのひな菓子を化粧箱に詰める職人たち=25日、鶴岡市の木村屋


2021年(令和3年) 2月27日(土)付紙面より

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酒田市の西荒瀬小 育てたサケの稚魚 日向川に放流

 元気でね―。酒田市の西荒瀬小学校(久米井浩校長、児童126人)の全校児童が26日、昨年10月からこれまで大切に育ててきたサケの稚魚約3000匹を学校近くを流れる日向川に放流。児童たちは見えなくなるまで稚魚を目で追い、4年後の再会を約束していた。

 1979年度から地元の日向川鮭漁業生産組合(大場清悦組合長)の協力で毎年実施している体験学習の一環。本年度は6年生が昨年10月、サケを捕まえて採卵、人工授精させ受精卵約1万粒を預かった。4―6年生の鮭研究室メンバーが校内で毎日、水温や気温などを計測するとともに、餌をあげたり、死卵を取り除くなどの世話をし、体長6―7センチの稚魚約3000匹に育てた。

 この日は風は冷たいものの、好天が広がる中、大場組合長が「これからサケは自分で餌を取り、4年後に帰ってくる。無事に帰ってくることを願って放流してください」とあいさつ。児童たちは「元気に帰ってきてね」などと声を掛け、バケツに入れてもらった稚魚を川に放した。

 鮭研究室メンバーの一人、土田桜雅君(11)=5年=は「死卵が多かったので、生き残ったサケからはたくさん、大きくなって戻ってきてほしい」と話した。

日向川にサケの稚魚を放流する西荒瀬小の児童たち
日向川にサケの稚魚を放流する西荒瀬小の児童たち



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