2021年(令和3年) 4月4日(日)付紙面より
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酒田市は5月、スマートフォン、タブレット端末の電子決済サービス「PayPay(ペイペイ)」を活用したポイント還元キャンペーンの第2弾を実施する。昨年10―12月に展開した第1弾同様、還元率は最大30%で、期間は5月1(土)―31日(月)の1カ月間。
国が掲げる「新しい生活様式」に沿って直接的な現金の授受機会を減らすとともに、市内の小中規模店舗の利用拡大に向け、市は昨年10―12月、県内他市町村に先駆けて「ペイペイ」と連携し、市内の対応店舗で同サービスを使って支払いをすると、その金額の最大30%を還元するキャンペーン「酒田を元気に!酒田のお店で最大30%戻ってくるキャンペーン」を繰り広げた。
市によると、対象店舗887店の3カ月間の決済額は26億1401万円に及び、6億6383万円を還元。対象店舗から「新規顧客の拡大につながった」といった声があったほか、60歳以上の利用が3割程度と予想より多く、市外在住者の利用も1割程度あったという。
市民や店舗からの要望を受けて再び実施する。決済日の翌日から起算し30日後、月当たり1万円を上限にペイペイ支払いに充当できる「ペイペイボーナス」を付与する。このボーナスに利用期限はない。市では今回、ポイント還元原資として5億円を予算化しており期間中、約16億6000万円の決済額を見込んでいる。
2021年(令和3年) 4月4日(日)付紙面より
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今年で8年目となる鶴岡市温海地域限定の純米吟醸酒「摩耶(まや)姫」が完成し、10日から地域内の小売酒販店などで販売される。
地域の小売酒販店などでつくる「酒徳会」(加盟16店)が2014年から毎年、清らかな湧水で知られる同地域越沢の郷清水で生産された「ひとめぼれ」を100%使い、竹の露酒造(同市羽黒町)に依頼して醸造している。
精米歩合55%の純米吟醸酒で、アルコール度数15―16度。芳醇(ほうじゅん)な風味と透明感あるうま味、きれいなのど越しが特長。05年から同様に郷清水の「はえぬき」を使い「初孫」の東北銘醸(酒田市)が醸造している本醸造酒「摩耶山」(精米歩合65%、アルコール度数18・5度)が男性的な味なのに対し、女性にも飲みやすいように開発された。
酒徳会の佐藤満也会長(77)=湯温海、萬来屋酒店経営=によると、今年は「『摩耶山』もそうだが、米の出来が良い上、雪が多く発酵がゆっくり進んだため、例年より一層香りが良く、きれいな味に仕上がった」という。
通常の火入れ酒1900本(1本720ミリリットル)、火入れしない「生酒」100本の計2000本を販売する。ラベルは生酒が当初から使っているもの、火入れ酒は19年からキャラクター「あつみ詩鶴(しづる)」を描いたものを使い、特に後者は県外からも注文が増えているという。
佐藤会長は「コロナ禍で歓送迎会や花見も自粛ムードだが、テークアウト歓送迎会(料理と酒を配達してもらい、セレモニーを行った後、料理と酒は自宅に持ち帰り飲食する)など、こういう時だからこそおいしい家飲みを楽しんでほしい」としている。
価格は火入れ酒、生酒とも1本1650円(税込み)。酒徳会の加盟店(萬国屋、たちばなや、道の駅しゃりんの各売店含む)で販売する。