2022年(令和4年) 3月27日(日)付紙面より
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国土交通省は25日、2022年度予算の公共事業費配分(箇所付け)を発表した。酒田河川国道事務所管内では、23年度開通予定の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の酒田みなと―遊佐間に42億6000万円、秋田県境区間の「遊佐酒田道路」に37億4000万円、新潟県境区間の「朝日温海道路」に31億円が、それぞれ配分された。
同事務所の予算概要によると、河川事業に10億3300万円(21年度当初比12%増)、道路事業に117億8900万円(同11%増)が措置された。日沿道関係では、酒田みなと―遊佐間(12・0キロ)のうち、20年12月開通の酒田みなと―遊佐比子間に続き、遊佐比子―遊佐鳥海間(6・5キロ)の23年度開通を目指す。26年度までに開通予定の遊佐鳥海―象潟(秋田県にかほ市)間の「遊佐象潟道路」(17・9キロ)のうち、庄内側8・0キロでは橋りょうの上・下部工などを進める。朝日まほろば(新潟県村上市)―あつみ温泉間の「朝日温海道路」(40・8キロ)のうち、庄内側6・7キロではトンネル工事などを継続する。
国道47号の地域高規格道路「新庄酒田道路」(約50キロ)のうち、戸沢村古口―庄内町狩川間の戸沢立川道路(5・8キロ)には1億円が配分され、道路設計、用地調査を行う。新規事業では、交通安全対策として遊佐町白木地区の国道7号交差点で右折レーン延伸に向けた事業に1500万円が配分され、調査設計を進める。
河川関連では、新規に酒田市の最上川の鈴川排水機場設備更新に着手。24年度までにポンプ駆動用原動機2基を更新する。継続事業では同市の最上川下流部河道掘削事業に3億9300万円、三川町の赤川中流部河道掘削事業に2億9300万円、鶴岡市の赤川かわまちづくり事業に8500万円が配分された。
新庄河川事務所関連では、鶴岡市の十座沢砂防堰堤など赤川水系直轄砂防事業に8億3900万円、鶴岡市と西川町にまたがる月山地区直轄地すべり対策事業に7億2200万円が配分された。
酒田港湾事務所関連では、港湾整備事業に9億2400万円が配分され、防波堤改良で消波ブロック据え付けなどを継続する。