2022年(令和4年) 4月6日(水)付紙面より
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東北公益文科大学(酒田市)の公立化に向けた取り組みに関し、公益大副理事長を務める同市の丸山至市長は4日の定例記者会見で、「県庁内に推進組織をつくってもらいたい。平山雅之県副知事が公益大副理事長に就任し、その手腕に期待したい」と述べた。
公益大の公立化に関して吉村美栄子県知事は先月7日、県議会2月定例会の予算特別委員会で、2022年度中に議論を進めて方向性をまとめる考えを示した。一方、公益大は同29日に開催した理事会・評議員会合同会議で、次期学校法人中期計画を承認。将来像として開学時に示した「時代を先導する新しい学問の必要性に応えるとともに、世界につながり、地域の活力の源泉となる大学」を永続的に運営できる基盤を有する法人となるため、さらなる発展を見据えた公立化についても県と2市3町の取り組みを踏まえ、適切に対応していくとした。合同会議の席上、平山副知事は「公立化、機能強化を前に進めるのが私の仕事。皆さんと共に知恵を出し合いたい」とあいさつしている。
会見で丸山市長は「20、21年度は2回ずつ事務レベルでの打ち合わせがあったのみで、具体的な進展がない。今後の展開に期待したい」と述べた。