2022年(令和4年) 4月9日(土)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡の湿地帯に自生しているミズバショウが見頃を迎えている。雪が多かった今年は、昨年より10日ほど遅く先月末に咲き始めたが、平年並みだという。
ミズバショウはサトイモ科の多年草。白い花のように見えるのが仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもので、葉が変形したもの。中心の黄色い円柱状の部分が小さな花の集合体。ミズバショウは旧羽黒町の「町の花」で、鶴岡市と合併してからは市の「推奨花」となっている。
松ケ岡の自生地には遊歩道が整備され、間近で花を見ることができる。ここ数年、花が小ぶりになっており、数年前に周囲のアシを刈り取ったことや水の流れが悪くなったことが原因ではないかといわれている。管理する認可地縁団体「松ケ岡開墾場」では、花が終わる来週から排水路の工事を行い、群生地として維持していきたいとしている。