2022年(令和4年) 4月17日(日)付紙面より
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鶴岡市千安京田の「いこいの村森林公園」のチューリップ園が15日に開園した。旧いこいの村庄内跡地を再活用したもので、今年で開園3年目。ほとんどが葉に包まれた状態だが、関係者によると「来週ごろには開花し見頃となりそう」という。観覧期間は来月5日まで。
チューリップを植えたのは市民団体の庄内チューリップ倶楽部(梅本幸巳代表、会員20人)。客数の減少で2016年に閉鎖した旧いこいの村庄内のチューリップを保護しようと、翌17年に設立した。以来活動に賛同する地元農家の畑で球根を増やし、19年から市内の小学校などの協力でいこいの村森林公園に植えている。
今季は西郷小と湯野浜小、県庄内地区郵便局長会鶴岡第一部会(伊藤義徳部会長)と共に、4ヘクタールに「ホワイトスワン」や「ワールドファイヤー」など約150種を植えた。また、旧庄内藩の頃からの縁で昨年オランダ大使館から寄贈された球根を使い「オランダ友好花壇広場」を造った。木工を趣味としている庄内チューリップ倶楽部の酒井成哉さん(75)=鶴岡市=が作ったミニチュアのオランダ風車も飾られている。
この日、開園式が同園で行われ、市職員や庄内チューリップ倶楽部の会員ら約15人が出席。梅本会長が「コロナ禍で暗い世の中だが、皆さんが交流しながらチューリップを楽しめる憩いの場になれば」とあいさつし、球根4000球を同倶楽部に寄贈した郵便局長会鶴岡第一部会の伊藤部会長に感謝状を贈呈した。
23、24日には「チューリップまるしぇ」が開かれ、紙芝居や音楽パフォーマンス、クラフトショップの出店などを予定。最終日の来月5日午後1時からは、参加者で球根養生のための花茎摘みを行う。