2022年(令和4年) 12月4日(日)付紙面より
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国産水産物のおいしさを伝え、消費の拡大につなげることを目的にした魚料理コンテスト「第8回Fish―1(フィッシュワン)グランプリ」が11月27日に東京都千代田区の日比谷公園で開かれ、山形県漁協が出品した「庄内浜の天然プライド鮨(すし)」が最高賞のグランプリに輝いた。2019年の第7回大会グランプリ「庄内浜産おさしみ鮭とイクラ漬け丼」に続き、「庄内浜の魚」が2連覇を達成した。
全国漁業協同組合連合会が「魚の祭典」として13年度から毎年実施しているコンテスト。20、21年度はコロナ禍でオンラインによる別企画を行い、会場での開催は3年ぶり。
全国各地の漁師たちが季節ごとに自信を持って選んだ「プライドフィッシュ」を使った料理と水産加工品の2部門で、来場者と審査員の投票でグランプリを決めた。
プライドフィッシュ部門の庄内浜のプライド鮨は「庄内浜の秋サケ」「庄内おばこサワラ」「庄内寒平目」「酒田船凍いか」「紅えび」とイクラの6貫の握りずし。1次審査を通過した京都の「京鰆3種盛り」、兵庫の「ハモカツ丼」、石川の「甘エビシソワーズ」など他の5点を抑えてグランプリを勝ち取った。
コンテストへの出品の中心となった県漁協由良水産加工場の本間祐輔場長(46)は「グランプリ当日は行列が途切れることなく、1000食近いプライド鮨が完売した。庄内浜の多様な魚介類を紹介しようと、握りずしを出品したが、それが今の消費動向とマッチしたのでは。他の料理と比べ、圧倒的に多くの来場者の支持を得ていた」と話した。「東京で庄内の魚のおいしさを発信でき、庄内の魚への認知度がさらに高まった。消費拡大につなげていきたい」とグランプリ2連覇を喜んでいる。