2022年(令和4年) 12月22日(木)付紙面より
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鶴岡市の街づくり会社・ヤマガタデザイン(山中大介社長)が、新事業・活動で革新的な商品・サービスを提供する企業を表彰する2022年度「第17回ニッポン新事業創出大賞」(公益財団法人日本ニュービジネス協議会連合会主催)で、アントレプレナー部門の最優秀賞(経済産業大臣賞)と地方創生賞をダブル受賞した。東北の企業の最優秀賞は初で、地方創生賞とのダブル受賞は表彰が始まって以来、初めてという。
同大賞は、既成概念や従来の枠組みを越えて、変容する社会のニーズを的確に捉えながら卓越した経営によって革新的な事業を展開、急成長を遂げている企業や、旺盛な起業家精神を発揮し革新的な事業に取り組む経営者を表彰する制度。アントレプレナー部門は新事業開始からおおむね5年以内、または会社設立からおおむね10年以内の未上場の企業が対象で、経営者のアントレプレナーマインド(起業家精神)、事業の新規性、革新性、実績などを審査して選定する。地方創生賞は地域に根差し、特性を生かした事業の実績・将来性、雇用創出や活性化への貢献度が評価される。
ヤマガタデザインは、 ショウナイホテルスイデンテラス、全天候型児童教育施設キッズドームソライ、UIJターンの促進に向けた情報発信の「ショウナイズカン」、自社ハウス51棟による有機農法を軸とした農業生産など観光・教育・人材・農業の4つの領域で民間主導による街づくり事業を展開している。
審査では「行政では困難なリスクを取りながら急成長し、圧倒的な存在感のある新事業を展開しており、経済産業大臣賞にふさわしく、また地域雇用を自ら創出し、地域経済の活性化などに広く貢献している実績が地方創生賞にふさわしい」と評価された。
15日に栃木県宇都宮市で開催された「第18回JNB新事業創出全国フォーラムinとちぎ」の中で発表・表彰された。ダブル受賞に山中社長は「歴史あるニッポン新事業創出大賞で史上初のダブル受賞となり、発表の瞬間は驚いた。庄内地方を拠点に、みんながワクワクする地域課題解決のビジネス創出に努めてきた。受賞を励みにますます精進していきたい」とコメントした。
2022年(令和4年) 12月22日(木)付紙面より
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大学生を含む若い世代の国民年金加入促進に向けて、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)で年金について学んだ2、3年生3人が制作した動画「年金クエスト―国民年金で人間も魔物も安心」が、厚生労働省主催「令和の年金広報コンテスト」動画部門で最高賞の厚労大臣賞を受けた。公益大として4年連続の最高賞受賞。動画共有サイト「YouTube」内にある厚労省チャンネル「MHLWchannel」で閲覧できる。
同コンテストは、次世代を担う若い世代と共に年金について考えていくことを目的に同省が2019年度から企画。同省年金局によると、4回目となった本年度はポスター、動画両部門に全国各地から計131点の応募があったという。
若年層の国民年金未加入・保険料未納が社会問題化する中、阿部公一公益大教授(社会保障論、公的年金論など)の歴代ゼミ生らは16年度から「国民年金加入行動啓発プロジェクト」と銘打ち、若年層に国民年金の「自分ごと化」を促すための動画を制作し随時、「YouTube」にアップしている。
最高賞を受けたのは、阿部教授が担当した「プロジェクト型応用演習」を履修した及川桜花さん(21)=3年、荒木巧さん(21)=同、五十嵐柚太さん(20)=2年=のチームで、企画・構成・演出・撮影・出演を分担し制作した。著名なロールプレーイングゲームをモチーフとして、▽老齢基礎年金▽障害基礎年金▽遺族基礎年金―の3つについて神様から教えてもらった勇者が、大勢の部下を抱える魔王に加入を勧めるというストーリー。「ドットゴシック」でセリフを書き込むなどこだわった。
授賞式は先月30日に厚労大臣政務官室で行われ、畦元将吾政務官が及川さんに賞状を手渡した。及川さんは「政務官からは『楽しそうに演じているところが良かった』と言ってもらった。授業を通して年金の制度が分かった」と話した。
神田学長は「これまで3年連続で最高賞を受賞しており、学生、阿部教授にはプレッシャーがあったと思う。今回も素晴らしい作品を制作し、本学としても喜ばしいこと」と3人をたたえた。