2022年(令和4年) 12月23日(金)付紙面より
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仕事内容や求める人材は
高校生と交流アドバイス
庄内地域の高校生を対象にした「高校生と地元企業の交流会」が21日、鶴岡市末広町のマリカ市民ホールで行われた。高校生がさまざまな業種の地元企業社員と交流し、事業内容などについて学んだ。
就業意識の向上と地元企業への就職推進のため、県地域産業経済課が9年前から行っている。今回は庄内地域の製造業、建設業、通信業、化学工業など39の事業所が説明ブースを設けた。
この日は鶴岡工業の2年生158人が参加。数人ずつの班に分かれてそれぞれ4社のブースを回り、担当者から仕事場の雰囲気、求める人材像などの説明を受けた。「大卒と高卒で何か差はあるか」と質問した生徒は「初めに配属される部署に多少の違いは出るかもしれないが、高卒で管理職として活躍する人も多い。学歴よりも努力できる人材が求められる」とアドバイスを受けていた。
参加した三井晨冶さん(17)は「世界に通用する技術力の地元企業があることを知った。進学希望だが卒業後、鶴岡にUターンしたい気持ちが強くなった」と話していた。
失業者の再就職促進を図る
新たな職場にチャレンジ
一般求職者向けの合同企業説明会が21日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれ、求職者が地元企業の担当者と面談し、新たな職場でのチャレンジの道を探った。
県労働者福祉協議会や県、山形労働局などによる「失業者等の暮らし安心確保協議会」が、失業者の再就職促進に向け初めて実施した。
求人側は、電子機器・部品や精密機械、設備機械などの製造業、建設業、卸・小売業、各種サービス業、社会福祉法人など庄内地域に事業所を置く26社が参加。求職者は庄内一円から約30人が訪れた。
酒田市の50代女性は「勤めていた営業所が撤退し、再就職先を求めて来ました。これまでの経験から事務職を希望しているが、年齢的なこともあり、マッチングはなかなか難しい」と話した。輸送機器メーカーの人事担当者は「受注は好調だが、それをこなすための人手が不足している。平均年齢が上昇している会社の年齢構成上、30、40代の人材を採用したい。ただ庄内地域は全国的にも有効求人倍率が高く、必要な人員確保に多くの企業が困っているようだ」と話していた。
2022年(令和4年) 12月23日(金)付紙面より
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庄内町シルバー人材センター(原田正一理事長)の門松グループが、正月には欠かせない縁起物「門松」作りの仕上げ作業に入っている。
合併前の立川シルバー人材センターで門松作りをしていたが、合併後は高齢化などから途絶えていた。同センターでは町内からの要望を受け、昨年から制作を再開、原田理事長ら60―80代のメンバー6人が作業に当たっている。
今年は10月末からわらの乾燥作業、11月末ごろから同町三ケ沢・善光寺の協力で孟宗竹を切り出すなど下準備。今月10日からは町営風車近くにある農閑期のビニールハウスに集まり組み上げ作業に入った。
作業はまず、オイル缶の中に先端を斜めに切り落とした長短3本の青竹を入れ、砂を入れて固定。缶の周りにわらを編んだ薦(こも)を巻き黒い縄で縛る。最後にしめ縄、ユズリハ、ハボタン、松、ナンテンを飾り付けて出来上がり。メンバーは慣れた手つきで作業を進めていた。
大きさは高さ1メートル30センチ、幅30センチ。25日までに地元企業や一般から注文を受けた16門を仕上げ、26日から配達作業に入るという。原田理事長は「和気あいあいと丁寧に作業を進めている。この作業をすると今年ももう終わるなと思う」と話していた。