2022年(令和4年) 12月24日(土)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)の生徒が、クラウドファンディング(CF)を活用し「羽黒山・杉並木の保全」に取り組んでいる。
国の特別天然記念物に指定されている「羽黒山・杉並木」は植林して約400年が経過し、中には幹の中が腐食するなど老木化が進んでいる。
保全に取り組んでいるのは同校普通科の3年生グループ12人。今年4月から探求学習の中で羽黒山に出掛け、出羽三山神社の森林技師を講師に杉並木を視察。スギの状態を確かめるなどの学習を進めてきた。
生徒からは「地域の大切な遺産」「後世に残したい」「自分たちが今できることをしよう」と意見が挙がり、CFで支援を求めることにした。資金は、枯れたスギ1本を処理するのに約25万円を必要とすることから伐採費用に充てる。目標額は100万円。出羽三山神社に寄付する。
担当するキャリアデザイン室の春山連教諭は「生徒たちの探求学習と杉並木の保全活動に理解していただければありがたい」と話している。
羽黒山杉並木の保全に関するCFのホームページはhttps://readyfor.jp/projects/haguro_suginamlkl2022
【羽黒山・杉並木】
1955(昭和30)年に特別天然記念物の指定を受けた。随神門から羽黒山頂にかけての約1・7キロで、石段の参道を中心に左右8メートルの杉並木が対象エリアとなっている。国内で杉並木の特別天然記念物の指定を受けているのは日光(栃木県)と羽黒山の2カ所だけ。羽黒山の場合、対象となるスギは585本と記されている。
2022年(令和4年) 12月24日(土)付紙面より
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県は22日、来年本格デビューするサクランボの大玉新品種「やまがた紅王(べにおう)」の最上級規格の名称が「やまがた紅王プレミアム」に決まったと発表した。既存品種との差別化を図り、早期ブランド化を目指していく。
やまがた紅王は、サイズが2L(直径25ミリ)以上、着色割合が50%以上など品質基準を設定している。プレミアムは4L(同31ミリ)以上、着色割合が80%以上と定め、名称は生産者や市場関係者らの意見を基に決めた。
今季は約6トンを出荷し全国で先行販売を実施。本格デビューする来季は約20トンの出荷を目指し、このうち5%に当たる約1トンをプレミアムとして販売する見込み。