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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 12月30日(金)付紙面より

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大規模な集出荷施設 庄内北部ライスステーション建設へ

 今秋で米保管倉庫としての役目を終えた酒田市山居町一丁目の国指定史跡「山居倉庫」の代替施設として、JA全農山形(折原敬一運営委員会長)は、同市上野曽根に大規模な集出荷施設「庄内北部ライスステーション」を建設する。山居倉庫よりも収容力を向上させ、将来的に北庄内地域の拠点にしたい考え。同市の上田コミュニティ防災センターで28日、安全祈願祭が行われ、関係者が2024年秋の完成に向けて工事の安全を願った。

 山居倉庫は1893(明治26)年、取引所法で定める付属倉庫として7棟を建設したのが起こり。昭和初期までに計14棟が建設され、このうち12棟が残っている。近年はJA全農山形、庄内各JAの出資による「庄内倉庫」の2法人が所有してきたが、南側の第11、12号棟は市が取得した上で改修し2004年、「酒田夢の倶楽(くら)」としてオープン、第1号棟は「庄内米歴史資料館」として活用している。残り9棟は備蓄米を中心に米保管倉庫として使用してきた。庄内地域全体の倉庫体系を見直す中で今秋、その役目を終えた。

 全農山形は新施設建設を検討し、同市上野曽根の県道酒田遊佐線に面した、JA庄内みどり上田カントリーエレベーター隣接地に建設用地2万7827平方メートルを取得。この中に鉄骨造り平屋建ての倉庫2棟を建設する予定で、延べ床面積は事務所棟、検査場を含め8883平方メートル。全室低温の倉庫は8室があり、最大収容能力は1万6060トンと、山居倉庫の収容能力(7200トン)の2倍余。これまで山居倉庫に収容してきた米だけでなく、北庄内地域の集出荷施設や倉庫機能を集約することなども検討している。

 新施設の運用で、より安定した品質管理が可能になる他、米1トンが入る「フレコンバッグ」で集出荷する「フレコン集荷」を推進することで、作業効率の向上に伴って生産者の負担軽減やコスト削減につながることも期待される。

 この日は庄内地域の各JAや県・市、工事を担う業者の関係者計約40人が出席。折原会長らが玉串を神前にささげ、工事中の安全を祈願した。折原会長は「この施設を通して、JA系統集出荷拡大、米主産地として一層の地位確立を図り、生産者の所得増大につなげたい」とあいさつした。今月に着工しており、2024年9月の完成、運用開始を予定している。

工事期間中の安全を祈願してくわ入れする折原会長
工事期間中の安全を祈願してくわ入れする折原会長


2022年(令和4年) 12月30日(金)付紙面より

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酒井家入部400年記念 鶴岡市ふるさと納税返礼品 「荘内藩つや姫」など8品目を登録

 鶴岡市はふるさと納税の返礼品として、旧庄内藩主酒井家19代の酒井忠順さん(48)が社長を務める「株式会社荘内藩」が生産者と連携して取り組んだ「荘内藩つや姫 極(きわみ)」など8種の商品を新たに登録した。酒井家庄内入部400年を記念した返礼品となっている。

 株式会社荘内藩は、特産品企画・販売や観光関連事業などを手掛ける。返礼品は地域の生産者、事業者の支援も目的にしており、つや姫は鶴岡市内の若手生産者でつくるグループ「鶴岡ファーマーズ」(石塚寛一代表)と連携。寄付額1万2000円の返礼品「荘内藩つや姫 極」(2キロ入り2袋)は限定40セット用意した。鶴岡特産のだだちゃ豆の枝葉などを1―2年かけて堆肥化したものや、庄内浜の岩ガキの殻を粉砕した「天然カキ殻石灰」のカルシウム肥料など地域の未利用資源を活用した「ワンランク上のおいしい米づくり」を実践して生産した。1万円寄付には「荘内藩つや姫」(2キロ入り2袋)を限定100セット用意した。

 このほかいずれも1万円の寄付に対する返礼品で数量限定なしで、▽なすからし漬(佐徳)、刻みみそ漬(本長)、ぜんご漬(櫛引農工連)の「荘内藩漬物」▽荘内藩つや姫+だだちゃ豆ごはんの素+なすからし漬セット▽荘内藩麦きり(絹入り半生、めんつゆ・ぜんご漬セット)―などをラインアップした。いずれの返礼品にも入部400年として、酒井さんのお礼状と著書「故きを温ねて」「新しきを知る」の2冊が同封される。

 入部400年記念の返礼品に酒井さんは「次の500年に向け『地域の活力を』と考え、生産者や事業者の皆さんと取り組んだ。庄内・鶴岡を県外の人から知ってもらい、より多くの人が訪れるきっかけになれば」と話した。

返礼品「荘内藩つや姫 極」
返礼品「荘内藩つや姫 極」

鶴岡ファーマーズのメンバーと酒井さん(右から2人目)
鶴岡ファーマーズのメンバーと酒井さん(右から2人目)



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