2022年(令和4年) 6月10日(金)付紙面より
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8月31日まで申し込み受け付け
新型コロナウイルスの影響を乗り越え、故郷とのつながりを持ち続けてもらおうと、鶴岡市は地元の食品の詰め合わせを県外在住の同市出身学生に贈る「つるおか食の応援便」の事業に取り組んでいる。応援便は米や乾麺、菓子など6000円相当の食品を詰め合わせた6種類のセットを準備し、1つを選んでもらって宅配する。8月31日まで申し込みを受け付けている。
対象者は▽市内の中学校を卒業し、保護者が市内に居住している▽県外に居住し、県外の大学・短大・大学院・専門学校などに学生として在籍している▽同事業と地元回帰推進事業に関連する市からの情報提供に同意できる―の条件にすべて該当する人。
応援便の内容は、はえぬき、つや姫、雪若丸の米やパックご飯、麦切りやそばの乾麺、だだちゃ豆の加工品、地元業者の菓子類、漬物、レトルト食品など。
応援便は2020年12月―21年3月に続き、2回目の実施となる。前回は1セット1万円相当の食品詰め合わせに、1400人の申し込みがあった。今回、市は2000人分の予算を計上している。
申し込みは、通信アプリ「LINE」の市公式アカウントを友達登録した後、市のホームページから事業の説明ページに進む。LINE申請用QRコードを読み取り、リンク先の入力フォームから申請(学生証の写真添付が必要)する。問い合わせは市地域振興課=電0235(35)1191(平日午前8時半―午後5時15分)=へ。
2022年(令和4年) 6月10日(金)付紙面より
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甘くてうまい!! 初物の御祝儀値も 笑顔広がる
庄内産アンデスメロンの初競りが9日、三川町の公設庄内青果物地方卸売市場で行われた。生産農家によると「5月中旬の高温とここ数日の低温の影響で栽培管理が難しかった」と話すが、糖度は16?17度と高め。甘くてうまいメロンに仕上がった。
庄印庄果(齋藤弘明社長)では、酒田市黒森・ヤマ菊農園のハウスで育てられた68ケース(1ケース5キロ)が入荷し、4L3玉が2万円で競り落とされた。
競り落とした鶴岡市末広町の「フルーツショップ青森屋」の大高俊則社長(59)は「例年、贈答用として県外に贈るお客さんが待ち望んでいる。今年も品質のいいメロンを作ってもらい生産者に感謝したい」と語った。
一方、丸果庄内青果(佐藤玲子社長)では、三川町成田新田の成沢秀雄さん(72)のハウス物約20ケース(1ケース5キロ)が入荷。成沢さんは「ここ数日の低温が来月中旬に収穫期を迎えるメロンに影響が出ないか、少し心配。燃料費などがすべて高騰しているが、今年もいいメロンを提供できるよう頑張りたい」と話した。路地物は来月上旬に出回るという。
最高値で競り落とした庄内町「総合食品もり」の森保一さん(69)は「燃料、肥料、資材とすべて値上がりしている中で、生産者が頑張って作ってくれるから私たちも商売ができる。初物の御祝儀という意味もあるが、素直にそういう気持ちを込めて値を付けた」と笑顔を見せた。
丸果ではアンデスメロンのほか、この日は酒田市浜中産の小玉スイカと飯森山産のプリンスメロンの初競りもあり、場内は夏物フルーツへの移り変わりを告げていた。