2022年(令和4年) 6月15日(水)付紙面より
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商店街活性化とアクセス向上
神事で道路清め安全通行願う
鶴岡市の南銀座通りの一方通行が14日、解除された。中心商店街の活性化とアクセス向上のため48年ぶりに対面通行が再開した。
この日、「池田」前で行われた安全祈願祭には鶴岡南銀座商店街振興組合の村上有仁代表理事や鶴岡市の皆川治市長、鶴岡商工会議所の加藤捷男会頭、鶴岡警察署員ら関係者合わせて約20人が出席。神事を行い解除後の交通安全を願った。
午前10時の解除に合わせて「武田商店」近くと「芝楽」がある南北の交差点に鶴岡警察署員が立ち、安全を見守った。ドライバーが戸惑うなど大きな混乱はなく、対向車もスムーズに通行した。
村上代表理事は「解除された南銀座通り約300メートル区間には二十数件の店舗が立ち並んでいる。約半世紀ぶりに対面通行となり、中心商店街の車の流れは大きく変わると思う。交通安全対策をしっかり取りながら商店街の活性化が図られることを願いたい」と話した。
南銀座通りの一方通行は渋滞を緩和するため1974年に規制が敷かれた。その後、国道7号や112号、345号のバイパスが整備され、規制当時と比べて交通量と交通体系が変化し鶴岡商工会議所や地元商店街が道路管理者の市に規制解除を要望していた。
安全祈願祭の中で皆川市長は「当時は渋滞を緩和するために規制が敷かれたが時代の流れで今は中心部に市民が訪れやすくする必要性が出てきた。安全に市民が往来できるよう警察署と連携しながら、市としても中心商店街の振興を図っていきたい」と述べた。
鶴岡警察署はしばらくの間、朝と夕方の時間帯に解除された交差点に署員が立ち、安全で円滑な交通の流れを見守る。
2022年(令和4年) 6月15日(水)付紙面より
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エルサンワイナリー × ANAあきんど庄内支店
鶴岡市羽黒町松ケ岡で醸造したワインと伝統のシルク産業の普及を図る「山形庄内・松ケ岡ワインプロジェクト」が始動した。同市のエルサンワイナリー(早坂剛社長)と酒田市のANAあきんど庄内支店(前田誠支店長)が、松ケ岡開墾から始まったシルク産業のように松ケ岡ワインを普及させ、新たな松ケ岡の歴史をつくり、地域振興につなげようとプロジェクトを展開する。全日空グループのクラウドファンディングなどを行う「ANAワンダーフライ」を通じて、資金募集をスタートさせた。
松ケ岡にあるエルサンワイナリーの施設「ピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ケ岡」で10日、関係者が集まり、記者発表会が行われた。
クラウドファンディングの返礼品の新作白ワインの名称は「ベスティート・シエロ(イタリア語で『空のドレス』)」。複数の原酒を組み合わせて味を整える手法を取り入れた。同ワイナリーのジェネラルマネージャー・川島旭さんは「上品でフルーティ、すがすがしい青空のようなフレッシュさがあり、さわやかな余韻を楽しめるよう仕上げた」とワインの特長を説明した。
酒田市に移住した全日空の客室乗務員を務める「ANA庄内ブルーアンバサダー」の5人が味や風味の調整、パッケージの選定などを担当した。750ミリリットルと375ミリリットル入りの2種類があり、松ケ岡の開墾をルーツに持つ高級シルクの端切れを再活用してボトルに巻いて彩りを添え、華やかさを演出した。
クラウドファンディングの目標金額は70万円。支援額に応じてワインやシルクスカーフとのセットなどの返礼がある。募集期限は7月31日。発表会では、鶴岡市のふるさと納税の返礼品として扱われる、別の新作ワインも発表された。