2022年(令和4年) 6月19日(日)付紙面より
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9代忠徳公テーマに鶴岡の歴史伝える
現代風にアレンジ
沖海月
鶴岡市の加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)は、25日(土)から期間限定で酒井家庄内入部400年を記念した「藩校致道館御膳」を提供する。庄内藩校致道館を創設した酒井家第9代・忠徳(ただあり)公をテーマに、鶴岡の歴史を料理に表現しようと須田料理長が考案した。
「庄内論語」の基礎となった中国の学者・孔子を敬う「孔子祭」が明治6年まで庄内藩校致道館で行われていたが、そこで献上された食材を使って現代風にアレンジした。料理内容はアユの塩焼き、月山筍の天ぷら、紅花の若葉、ヒラメやスズキの刺身、だだちゃ豆炊き込みご飯のおにぎりなど。酒井家第18代当主の酒井忠久さんや庄内藩校致道館・統括文化財保護指導員の富樫恒文さん、紅花を栽培している鶴岡市伊勢原町の阿部正一さんら関係者を招いた試食会が17日、沖海月で行われ、須田料理長が料理の内容を説明した。
試食した酒井さんは「一つ一つの料理がよく工夫されている。多くの人がお膳を通して鶴岡の歴史に関心をもってもらえればうれしい。とてもおいしかった」と感想を語った。
須田料理長は「致道博物館の文献と資料を参考に孔子祭で献上された料理を現代風に再現してみた。県外から訪れた人に酒井家庄内入部400年の歴史を料理という形で伝えられれば」と話していた。価格は2000円(税込み)。1日限定10食で事前予約が必要。致道博物館の会員証、または入場チケットの半券を提示すると500円割り引く。提供は来月18日まで。
2022年(令和4年) 6月19日(日)付紙面より
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三川町の東郷小学校(海藤陽子校長、児童127人)で18日、相撲大会が行われ、児童が3年ぶりに「化粧まわし」を披露した。
例年、化粧まわしは1年生が共通の厚い布をベースに親子で楽しみながら制作し、相撲大会で披露している。この2年間はコロナ禍で大会そのものが中止となったため今回、1年生から3年生までそろって初のお披露目となった。
グラウンドの一角にある相撲場には、この日の「復活」を待ち望んだ父母たちがカメラを持って訪れ、子どもたちの「晴れの姿」を見守った。龍や鶴の刺しゅうが施された化粧まわしには「貴乃愛(たかのまな)」(本名・愛果)、「蒼大龍(そうたいりゅう)」(本名・蒼大)といった名前にちなんだかわいらしい「しこ名」が付けられ、父母らのほほ笑みを誘った。
大会では、海藤校長が「勝ち負けはつきますが、たとえ負けたとしても全力で戦った相撲は美しいものです。お互い頑張ったことをたたえ合いましょう」とあいさつした。
取組は1年生から6年生まで男女別のトーナメントで行われ、「砂かぶり席」に座った児童や父母たちの声援が土俵に向かって飛び交っていた。