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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 7月12日(火)付紙面より

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参院選 山形選挙区 現職の舟山氏3選果たす

 第26回参院選は10日に投開票された。現職と新人計5人が争った山形選挙区(改選数1)は、国民民主党現職の舟山康江氏(56)が自民党新人の大内理加氏(59)=公明推薦、共産党新人の石川渉氏(48)、政治団体・参政党新人の黒木明氏(48)、NHK党新人の小泉明氏(51)の4人を破り、3選を果たした。山形選挙区の投票率は61・87%で、前回(2019年)の60・74%を1・13ポイント上回った。

 新型コロナウイルスやウクライナ情勢に伴う物価高への対策が主な争点となった今回の参院選。自民党は単独で改選過半数となる63議席を確保し大勝した。公明党13議席を加えた与党の獲得議席は76となり、非改選の70議席と合わせて146議席と過半数の125を大きく超えた。この結果、自公と憲法改正に前向きな日本維新の会や国民民主党の「改憲勢力」は、改憲発議に必要な参院の3分の2(166議席)を上回る177議席となった。

 改選1議席を争った山形選挙区で、舟山氏は26万9494票を獲得。激しく競り合った大内氏は24万2433票を獲得したが、舟山氏に2万7000票余りの差をつけられた。石川氏
は与党への批判票を取り込めず1万9767票にとどまり、黒木氏は1万1481票、小泉氏は7217票といずれも広がりを欠いた。

 国民民主の舟山氏は昨年12月末に立候補を表明。立憲民主党、連合山形との「野党共闘」を打ち出したものの、政府予算への賛成行動を巡って共産党が独自候補を擁立したため、野党統一候補とはならなかった。地方回帰や戸別所得補償制度の復活など農業政策、子育て・教育支援などを公約に掲げ、現政権への批判を強めながら現職の知名度を生かし無党派層への支持を広げた。県内35市町村のうち27市町村でトップの得票となった。

 自民の大内氏は公示の3週間前となる5月末に自民県連の要請を受けて立候補を表明。短時間での選挙準備に忙殺されながら、新型コロナの感染防止と経済対策、地方創生などを公約に掲げ、参院に山形の声を届けるための政権与党の議席の必要性を訴えた。岸田文雄首相をはじめ党本部が次々と送り込んだ大物国会議員と並び街頭演説を繰り広げたが、35市町村のうちトップ得票は市部で5、町村部は3にとどまり浸透し切れなかった。庄内地域では鶴岡市を除く4市町で舟山氏に差をつけられた。

 舟山氏と大内氏の事実上の一騎打ちとなり、共産の石川氏は批判票の取り込みが思うようにいかず支持の広がりに欠いた。参政党の黒木、NHK党の小泉の両氏は埋没した。

 県内の当日有権者数は89万9997人(男43万2319人、女46万7678人)。投票者数は55万6859人(男27万2160人、女28万4699人)、投票率は61・87%(男62・95%、女60・88%)。庄内地域の投票率は鶴岡市59・95%、酒田市58・43%、三川町63・03%、庄内町60・61%、遊佐町62・55%だった。

3選を果たし支持者と共に万歳三唱する舟山氏(中央)=10日午後10時40分ごろ山形市の選挙事務所
3選を果たし支持者と共に万歳三唱する舟山氏(中央)=10日午後10時40分ごろ山形市の選挙事務所


2022年(令和4年) 7月12日(火)付紙面より

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海洋ごみを考える 由良海岸で親子連れや学生活動

 海洋ごみイベント「山形の海洋ごみを考える日」が9日、鶴岡市の由良海岸などで開催され、親子参加のスポーツごみ拾いやダイバーによる海中清掃、海洋ごみを使ったクラフトワークショップなどが繰り広げられた。

 イベントを通じて世界的に問題になっている海洋ごみに関心を持ってもらおうと、由良地域協議会「ゆらまちっく戦略会議」(齋藤勝三会長)などが主催した。1回目の昨年は、新型コロナウイルスの影響により、海洋ごみを題材にした映画上映のみ実施。由良海岸で初開催となった今年は、▽競技形式のスポーツごみ拾い▽大学生によるスキューバダイビングでの海中清掃▽釣り愛好者による白山島などでの漂着ごみ拾い▽マイクロプラスチックを使った万華鏡作り―などが行われた。

 このうちスポーツごみ拾いには、県内の家族連れ約30人が参加。海岸約100メートル区間で、5ミリ以下のマイクロプラスチックを中心にロープや花火のごみなどを拾い、数や重さを競った。父と妹と共に参加した柿崎大知君(10)=新庄市=は「自分もごみをちゃんと捨てようと思ったし、イベントがなくてもごみが落ちていたら拾いたい」と話した。

 ゆらまちっく戦略会議が今年、除雪機をベースに今年開発したマイクロプラスチック回収機もお披露目された。プラスチック製品の原料となるレジンペレット(1ミリ)まで回収することができ、同会議のメンバーが海水浴シーズンの前後で稼働させていくという。齋藤会長は「試行錯誤を繰り返し、7年ほどの歳月を経てようやく完成した。人の手で拾うのと比べて労力がかなり軽減される。まだ1台だけなので、企業との共同開発もしていければ」と話した。

今年完成したマイクロプラスチック回収機がお披露目された
今年完成したマイクロプラスチック回収機がお披露目された

高得点を目指して精力的にごみを集めるスポーツごみ拾いの参加者
高得点を目指して精力的にごみを集めるスポーツごみ拾いの参加者



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